Q: 薬局を目的とする会社を作るための心構え
A: 会社設立に関する法律が大きく変わりますね。 2008.12.29改編
だいまる薬局は平成16年の4月28日に、それまでの個人事業から、有限会社にしました。 事業を開始して実績を作ってから改組して会社にすることを法人成りといいます。
薬局をやろうが、なにを事業にしようがかまいませんが、事業をすることが目的であって、会社を作ることが目的ではありません。
最低でも、収入の目途があるとき会社を作るべきです。
しかし、もし事業の目的が薬局なら、会社を作ってから薬局にしたほうがよいことがひとつだけあります。
途中で会社組織にすると、「保健所・社会保険事務局(現、厚生局)への届け」がまったく二度手間になります。
申請料も、申請書類にはんこを押す数と手間も、実地の検査立会いも、印鑑を作る費用も全て、まったく新規扱いになってしまいます。
つまり
個人設立した薬局が法人成りした場合、薬局開設者が個人から、法人になったということで全て一式もう一度 ! ということになってしまうのです。
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これは大変ですよ。
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ですから、将来 薬局を法人経営でやりたいというときは、最初から法人組織(会社)を作ってから取り掛かったほうがいいと思います。
会社(法人)の作り方は、いろいろな書籍やホームページに書いてありますが、基本的に、もちは餅屋の精神で行った方がよいでしょう。
税務会計事務所、司法書士事務所などが手続き一式を代行してくれます。
また、思いもよらないお金がかかることがありますので充分覚悟して会社を作るべきです。
会社を作るために、資金が減ったなんていうのは、本末転倒ですから。
冒頭に述べたように、資本金の規制が撤廃されました。
しかし、安易な気持ちで起業してはいけないことだけは、古今東西まったく変わっていません。
創設のハードルが低くなっても、維持する知力体力は変わってないということです。