これからどうするの?とよく聞かれます

だいまるコラム

これからどうするの?とよく聞かれます

 

そうですね。

好きなことだけやって暮らすつもりですけど、何をしたいのか、ざっと思いつくことを書いてみます。

  1. 小さな投資家になりたいと思うので、そんな感じでやっていこうかな。
  2. 他人の役に立つ人間でいたいので周りとコミュニケーションをしっかりとって行きます。
  3. 引退したら、南の島で暮らしたいとか思ってましたけどこのたびは仕事の質が変わるだけで引退ではないからまだ南の島はお預けでいいかな。
  4. 在庫と人事のある仕事にはつきたくないのでそれ以外で考えます。
  5. 読書は人生を変えるらしいので、一日1時間読書します(大好きなマンガ以外)。

自分の時間がほしい。

労働の質を変えていきたい。

となると、これは、もう、不動産業しかないかな。

などなど、好きなことを考える時間があるというのも、これからの楽しみ。

薬剤師やらない?と先ほどオファーが来ました。

そんなこんなも、すべて楽しみです。

 

会社が無くなる日に思うこと

だいまるコラム

今日は、2017.3.31金曜日 です。

実は、本日は、株式会社だいまる薬局の最後の営業日です。

明日からは、社名が変わります。

よくぞ、13年と11か月、続いたものだと思います。初めまして、の初々しかったことを昨日の事のように思い出します。

開業の案件のお話を聞いてから、開業日まで1か月しかなかったこと

どんどんお金が無くなっていったあの不安感

転機となったきっかけ

人事が二転三転したあの頃

経営が安定してきてほっとした短い時間

自分の経営能力のなさに悶々としたとき

たのしい友の会の旅行

などなど、実に思い出の尽きない時間を過ごさせていただきました。

開業から今までの時間を通して思うことは、本当に周りに助けられた!ということ。自分一人で何かができると思っていた時もありました。でも、わたしは、本当に周りに助けられた。

感謝

感謝の気持ちでいっぱいです。

ありがとうございました。

先ほど、最後の終礼をしました。

会社名は変わるけど、薬局のスタッフ、中身、理念は少しも変わらない。

すこしだけこの理念を踏襲して、次の会社のカルチャーを早く吸収してほしい。

残るスタッフへの言葉で締めくくります。

ではでは、お世話になりました。

今後は、このホームページは閉鎖しますが、書き溜めた財産は公開できるよう準備中です。

これからも、うんちく、たくさん書きたいな。

会社が無くなる日に、そう思えるなんて、本当に幸せです。

 

「安心」「安全」「清潔」に

だいまる通信

「安心」「安全」「清潔」な調剤 は、弊社のモットーです。

薬を「安心」「安全」「清潔」に作って、患者さまに渡すときに「患者さまの取り違えという深い落とし穴」に落ちていては薬剤師免許証の予備を何枚持っていても足りないくらいです。

過去に函館の精神科主体の病院の門前薬局で、「皮膚科にかかっている患者さまに精神科の薬を間違って渡して」しまい謝罪や補償の窓口となった経験があります。患者さまも入院して大変でしたでしょう。社内(当該薬局)においても、犯人捜しはしませんといいつつ、誰の心の中にも、やったのはあいつに違いない!というおもいを残してしまいました。苦い経験です。

さて、間違えにくい環境をつくるのは社長の使命ですから、このたびは、処方箋の引換券を発券し、その番号と患者さまの名前をお呼びする機械を導入しました。実は、前から欲しかった。機械に使われない程度の機械化はしたかったので…。

※ 処方箋受付機はこちら??? 番号表示システムはこちら

先の事例では、もちろん引換券の発券システムは導入されていました。一日7-800枚も処方箋を受け付けるわけですから、ある意味当然です。

ただ、その運用に問題があった。

それを私は学習しなくては意味がありません。たかが(失礼)こんな機械で〇十万円もするんです。
弊薬局の規模はその1/10ですが、やらなければいけない事は一緒です。

待合室で患者さまをお呼びするときに気をつけることの一番は、あとから入ってきた患者さんが自分を抜かして行ったという思いを極力させない事。

  • 先に処方箋を出して買い物に行った患者さま
  • 昨日預けた処方箋のくすりを取りにいらした患者さま
  • デイケアの施設に行っていた患者さま

いろんなケースがあります。

待合室に同じ苗字の患者さまが3人重なることもよくあります。数人しか待っていないのに、家族ではなく、アカの他人なのに、です(笑)。

いずれにしても、気配りが大事なので、こればっかりは機械任せにはできません。大事なのは、センス かもしれませんね。

冷蔵庫に冷凍庫の機能を期待してはいけない 』 とは、良くいくスナックのママさんのお言葉。

「安心」「安全」「清潔」なんて、センスがない人が何人いても達成できないわけですからせっせとセンスを磨きたいものです。

 

最後に。

先の函館の事例では、しっかりと名前を呼んだらしいけど 患者さまが聞き間違え、「はい」と言ったらしい。

  1. その薬を開封し
  2. お名前を示し
  3. 先生の名前を反復し
  4. 日数を確かめ
  5. 前回の処方内容と異なる点を患者さまと確認し
  6. 袋の数を大げさに数え
  7. 何度も患者さまの顔の様子を見て
  8. 最後の最後に、念入りに処方箋の刻印番号と、引換券の番号を確認し

そして、〇〇さま、お大事にして下さい と、申し添えたなら、精神科の薬が皮膚科の患者さまの手に渡ることがあったでしょうか。

患者さまが聞き間違えたのは、相手のせいではない。これは、薬剤師として健康被害を最小限にとどめるためのセンスの問題ではないかと思うのです。

 

 

 

 

じたばたしない

 

 

 

 
過去に勤めていた薬局での出来事。

患者さまが一度に数人まとめて薬局に入ってくる。

やることは、たくさんあります。

  • 受付
  • 引換券の発行
  • 薬歴を出して
  • 処方箋を入力
  • 錠剤・散剤・水剤・外用剤を揃え
  • まとめて監査
  • 投薬して

一人分終了。この流れはだいまる薬局も同じです。

これを受け付けた数だけ繰り返すと、後から来た人は とんでもなく待たされることになるので それを避けるために混んでる食堂と同じく、薬は並行して作っていきます。

そのためには
誰か (ふつうは店長さん) が、俯瞰的に物事の進み方を見て、誰が何をしているかを把握する必要があります。
いわゆる、山を崩す、仕事をしていくわけですね。

ところが、先のお店では、店長さんが浮足立つ。じたばたするんです。

すると、周りが引きずられてそわそわしだします。そわそわはさらに伝搬します。時には患者さまにも。

さて、何が事故を引き起こす原因なのかおわかりでしょうか。患者さまがたくさん一度にたくさん来るから?

誰かに笑われますよ。

店長さんのキャパが低いこと。いいかえると懐が浅いこと。能力が低いこと。

店長さん (あるいは調剤薬局の薬剤師全般といってもいい) に必要な事は、

  1. どんなに混んでも、大地にどっしり足をつけて動じない事
  2. 周りの雰囲気を察する事
  3. 声を荒げない・流れを滞らせない・足音を大きくしない事
  4. あせらない、イライラしない、気ぜわしくしない、肩で風を切らない事

自分ができる人であると自負があるならば、よけいにそうしてはいけない。

ぜひ、他人事(ひとごと)とは思わずいつも「ワガコト」として考えたいことです。

 

最後にわたくしが大好きな 『 清水藤太郎調剤規範 』 をもう一度紹介します。
薬局・薬剤師がどうあるべきかというビジョンを示したものでサービスとテクニカルの両面について記している貴重なものです。

リスクマネジメント

 

 

 

 

医療の「安全」ということについて というタイトルで、過去に記事を書きました

数日前、新聞を見ていたら、冗談みたいな話の中にこれぞリスクマネジメント!という話題を見つけましたので紹介します。

飼い主が誤ってかごから放してしまったセキセイインコが3日ぶりで飼い主のもとに。

保護した人によれば、セキセイインコが突然住所と電話番号を話し始めたので半信半疑で連絡したところまさにその飼い主だった、という。

以前にも逃した経験がある飼い主が「迷子になっても大丈夫なように」とインコに住所と電話番号を教えていたという。

記事はこちら

 

私は、危険に備えていた飼い主のリスクマネジメント実践に感嘆しました。

 

今一度、おさらいしますね。

[ 安全の定義 ]

  • そもそも安全は存在しない
  • 常に存在するのは危険(リスク)である。
  • 危険をいかに的確に予測し、確実に防止する努力をするかが、安全である。
  • 安全とは一人ひとりが力をあわせて作り出すものである。

[ リスクの定義 ]

  • ある目的に到達するうえで、予期せずに発生する危険性のこと。
  • 便益行為に伴う危険性
  • すなわち、医療事故はリスクそのものである。

セキセイインコのお話の場合、上記の、医療の文字を消して読んでいただくだけ、です。