自分は仕事ができると思っていませんか?

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オレがオレが、ワタシがワタシが、と自信たっぷり、ヒトの批判は完璧で、積極的なのはよいけれど、結果が全然ついてこないというお粗末な話、身の回りにありませんか ?

自分は数限りなく(笑)転職を繰り返しましたが、
周りが物足りなく見えることがたくさんありました。

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コレは、反省です。
自分が 『 できる 』 と思っていたから。
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実際には、「周りが」物足りないのではなくて、
足りないのは、自分の経験と思慮、知恵、なんですよ。
そんな場数を繰り返した自分で言うのもなんですが、
そんなときは周りから本人は浮いてます

周りが見えなくて、周りとのバランスがとれないのだから、まあ、浮いて当然なのですが、当の本人にはわからないというのがこの話の肝(キモ)です。
テレビのバラエティー番組を見ていると、ほぼ全問不正解でトンチンカンな回答を繰り返すのだけど、自信たっぷりで、滑稽な感じを与えてくれるバラエティー番組の出演者、に似ています。
いったい、あの自信はどこから出てくるのだろうかというのは、両者を見て共通する疑問です。

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6年前にパートで勤めた地方の薬局の事務職員にこんな子がいました。

患者さんが入ってくると、(そこは新患が多いのですが)、ぶっきらぼうなもんきり口調でこれに書いてください、と問診表を与え、あとはかけてお待ち下さい、と言い放ちます。

アレが出ていないコレが出ていないという患者さまにはまるで文句を言うな口調で対応。

時間がかかる、軟膏の予製と容器詰めは、おおよそ、その作業中社長の噂話で終始します。

料金計算は確かに速いけど、接客はお粗末。
感情をすぐに表面に出し、足音が大きくなります。

そして、薬局の狭い空間を肩で風を切るような身のこなしで動き回ります。
患者さんで薬局が混んで来るとやり放題の散らかし放題に。
錠剤の輪ゴムのかけ方も雑になるし、ひとの話は聞けなくなるし、思い込みで動くし。

本当のところは、仕事ができるのではなく、
仕事ができると思うことができる人、でした。

でも自分というものが、かわいくて、仕事ができるという、【 プライド 】 だけは異常に高いのですね。

当時この薬局で私がパート薬剤師をしていたのは16時から20時過ぎまででしたが、ここで仕事をすると、その反動で消耗しました。

しばらくして彼女は、自分はこんな安い給料でこんなところにいる器ではないと思ったようです。
(口に出して言ってましたね)
しかし、自分がやめたらこの薬局の仕事は成り立たないし ( 苦笑 )、といいます。

結局、社長に辞めてやると話したら、慰留されるどころか、すぐに辞めてもよいと喜ばれてこの話にオチがつきました。
いざとなると、ちょっとショックだったようです。

安くても正職員でしたから。
当時もいまもこんなご時世ですしね。

自分は仕事ができると思っていませんか? ?

もし、そんなことを思っているなら、笑われますよ。

若いうちの転職なんて、たいしたものを持って歩いちゃいないんです。
謙虚に、反省や調和という言葉を携えて仕事をしたとき、やっとご自分の周りから、
あのひとは仕事ができるよねという評価を頂戴できるようになるんです。

そんなご褒美のような評価が得られるまでは何歳で転職しても新卒と同じだと思うような謙虚さが必要ですね。

私は、今なら、転職しても、もっとうまくできると思うんだけど
これから先の人生においては転職はしないように心がけます。

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2008.08.06

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