廃棄医薬品

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薬には、使用有効期限があります。

本当に使えなくなる ?

本当に効かなくなる ?

と聞かれると、ある日を境に、急に効かなくなるわけがないと個人的に思っていても、話す相手を見て答えなければいけません。

食品関連会社は、なにか事件があるとすぐやり玉にあがります。
新聞は、食の安全が脅かされた、と大騒ぎします。
日付改ざん、原材料、製品の使いまわしなどなど…今までも大いに紙上を賑せました。

食品会社と同様、薬については、一般の方がなかなか計り知れない方法で
仕事が進められています。
調剤室は外からほぼ見えません。
事件はほぼ内部告発で発覚すると考えたほうが良いでしょうね。

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見えないところで手を抜かない
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先日テレビを見ていたら、寺院の修理をしていた宮大工の棟梁が
それは意味があるからだと話していました。

だいまる薬局は、2008年11月に末日付けで、66284円の廃棄品を計上しました。
当然ですが、
写真の薬が12月以降に使われることはありません0061

自分は仕事ができると思っていませんか?

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オレがオレが、ワタシがワタシが、と自信たっぷり、ヒトの批判は完璧で、積極的なのはよいけれど、結果が全然ついてこないというお粗末な話、身の回りにありませんか ?

自分は数限りなく(笑)転職を繰り返しましたが、
周りが物足りなく見えることがたくさんありました。

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コレは、反省です。
自分が 『 できる 』 と思っていたから。
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実際には、「周りが」物足りないのではなくて、
足りないのは、自分の経験と思慮、知恵、なんですよ。
そんな場数を繰り返した自分で言うのもなんですが、
そんなときは周りから本人は浮いてます

周りが見えなくて、周りとのバランスがとれないのだから、まあ、浮いて当然なのですが、当の本人にはわからないというのがこの話の肝(キモ)です。
テレビのバラエティー番組を見ていると、ほぼ全問不正解でトンチンカンな回答を繰り返すのだけど、自信たっぷりで、滑稽な感じを与えてくれるバラエティー番組の出演者、に似ています。
いったい、あの自信はどこから出てくるのだろうかというのは、両者を見て共通する疑問です。

?

6年前にパートで勤めた地方の薬局の事務職員にこんな子がいました。

患者さんが入ってくると、(そこは新患が多いのですが)、ぶっきらぼうなもんきり口調でこれに書いてください、と問診表を与え、あとはかけてお待ち下さい、と言い放ちます。

アレが出ていないコレが出ていないという患者さまにはまるで文句を言うな口調で対応。

時間がかかる、軟膏の予製と容器詰めは、おおよそ、その作業中社長の噂話で終始します。

料金計算は確かに速いけど、接客はお粗末。
感情をすぐに表面に出し、足音が大きくなります。

そして、薬局の狭い空間を肩で風を切るような身のこなしで動き回ります。
患者さんで薬局が混んで来るとやり放題の散らかし放題に。
錠剤の輪ゴムのかけ方も雑になるし、ひとの話は聞けなくなるし、思い込みで動くし。

本当のところは、仕事ができるのではなく、
仕事ができると思うことができる人、でした。

でも自分というものが、かわいくて、仕事ができるという、【 プライド 】 だけは異常に高いのですね。

当時この薬局で私がパート薬剤師をしていたのは16時から20時過ぎまででしたが、ここで仕事をすると、その反動で消耗しました。

しばらくして彼女は、自分はこんな安い給料でこんなところにいる器ではないと思ったようです。
(口に出して言ってましたね)
しかし、自分がやめたらこの薬局の仕事は成り立たないし ( 苦笑 )、といいます。

結局、社長に辞めてやると話したら、慰留されるどころか、すぐに辞めてもよいと喜ばれてこの話にオチがつきました。
いざとなると、ちょっとショックだったようです。

安くても正職員でしたから。
当時もいまもこんなご時世ですしね。

自分は仕事ができると思っていませんか? ?

もし、そんなことを思っているなら、笑われますよ。

若いうちの転職なんて、たいしたものを持って歩いちゃいないんです。
謙虚に、反省や調和という言葉を携えて仕事をしたとき、やっとご自分の周りから、
あのひとは仕事ができるよねという評価を頂戴できるようになるんです。

そんなご褒美のような評価が得られるまでは何歳で転職しても新卒と同じだと思うような謙虚さが必要ですね。

私は、今なら、転職しても、もっとうまくできると思うんだけど
これから先の人生においては転職はしないように心がけます。

?

2008.08.06

薬局を開設する際に(将来を見越して)

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Q:? はじめて薬局を開設する時に、将来を見越してこうしておけば良いということはどんなことですか

A:? だいまる薬局は開設からこの5年間で何度も登録したことを変更しました。

?

そのたびに監督官庁に足を運び、用紙をもらい、申請のために日中誰か薬剤師を頼んで
再度届出をするため役所に行く、ということに煩わされました。
無料でできることもありますが、ただほど高いものはないと実感することもたびたびありました。

?わたしが得た結論は、
一度出した申請を修正するのは多大な労力を必要とすることであり
可能な限りそれを排すべきであろう、ということです。

薬局の申請に必要なもので後で修正が必要になったこと。
あくまで弊社の経験ですので参考まで、ということで書いてあります。

1) 薬局の開設者は会社にすべき     
  ※一人法人は避けるべき— 一人法人に代表はつきません。   
  ※ダイヒョウトリシマリヤクとトリシマリヤクの違いがあります。  
  ※役所では、別物として扱われます。   
  ※調剤にかかわる役員は変えない事。

2) 開設者の住所は( 未来永劫 )変わらないところ  を選ぶべき

3) 保険診療の振込の口座は、一度決めたら変えない

4) 麻薬の変更申請は15日以内
  ※遅れると 延理由書 を出させられます

5) 保険薬局と薬局開設許可は別系統の管轄です
  ※保険薬局指定は社会保険事務局 医療係—>2009年現在は、厚生労働省北海道厚生局
  ※薬局開設許可は保健所 医務薬事課

6) 管理薬剤師は変えない 変えたとしても、届出を忘れない

7) 経営者は勤務する薬剤師が変わらない努力をすべき
  ※いちいち上記管轄役所に届けが必要です

8) 保険薬局の指定日をよく確かめる
  ※あたりまえですが、保険請求にかかわります

?

2008.03.19

デッドストック

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薬には、使用期限が定められています。
赤福や、白い恋人事件で問題になった賞味期限切れ製品の再利用。

薬について、期限切れ品は、間違いなく廃棄処分にしていますと
言い切れる薬局はどれくらいでしょうね。

実際に使用期限がキレたものは、効かない訳ではないので、
たとえば風邪薬などひろく使われるものであれば、私自身が
その後、用途に応じて たまに 「 賞味 」 します。

でも、あまり気持ちよくない。
では、それを、あえて調剤に使用できるかといえば、
きっぱり NO です。

だいまる薬局では厳密にそれを処理しています。
わざわざ私がこんな例を挙げてここに書くのは
怪しい事例を見聞きするからです。

99.99 % 表ざたにはなりませんが、たまに0.01 % が
ひょっこりと顔を出し、内部告発という形をとるのは
赤福、白い恋人と同じです。( % は例え )
経営方針というのが大事だとおもいます。

世の経営者諸氏は職員を大事にすべきです。

普段から、そんな姑息な方法で利益を上げていこうという
姿勢があるかどうか。
もう一度繰り返しますが、だいまる薬局は、きっぱり NO です。

患者さまも、
薬局を信頼して院外処方箋をだす病院も、
だいまる薬局で働く人も、
もちろん私も、
安心したいです。

2008.02.08

薬局への苦情を小耳にはさみました

none_img_column? 2004.03.26

面と向かっては、なかなか言われないことでも、投書や薬剤師会や保健所への苦情という形になって表に出てくるということはあります。

先日、新聞にこんな投書が出ていました。

要約するとこんな感じです。

『いつもいく薬局に喫煙コーナーというものがある。扉がなく、その煙が待合室内に充満してくる。職員に扉をつけるとか工夫してと苦情を言うと、わかったようなことを言うが次回またその薬局を利用したときに何一つ変わっていなかった。
そもそも薬局には喫煙コーナーは必要ないのではないか。私はその薬局を利用するのをやめ違う薬局で薬をもらうことにした。』
というものです。

非喫煙者の私はとても共感できましたが、患者さんのみならず薬剤師・薬局事務員は男性も女性も喫煙するヒトはとても多いように見うけられます。
患者さまに対しては、健康に悪いといっているにもかかわらず、当の本人たちが喫煙、ということではかっこ悪いですね。

もうひとつ。

昨日聞いたばかりの話題です。
ある薬局出の出来事。子供さんの薬で、倍量出してしまった。さらに入れる袋も間違えていた、というものです。もちろんあってはいけないことですが…ありえないことではないのです。

問題は、この後に始まります。

つまり、ここからの患者さまへの対応が事の大小を分けるんですが…、
当の責任者(薬剤師)が患者さまの保護者の方に言うには、調剤した薬剤師が、

  • 誰かに話しかけられたから間違えた、
  • さらにこのことは絶対口外しないよう内密に願いたい

と言ったというのです。

親御さんは憤慨してこの薬剤師の免許を剥奪するにはどうしたらよいかと薬剤師会に相談してきたということです。

初期対応を誤ると、話はたいへんこじれます。交通事故と同じように非を認めることが自分の不利になるから謝ってはいけないと、誰かが入れ知恵したものでしょうか。

二つの事例にいえることは患者さまに誠意を持って接してないし、患者さまのニーズの本質を理解してないということです。

薬剤師はホテルマンのようなスマートな対応も要らないし、立て板に水のような上手なトークができなければいけないということもありません。
患者さまが何をしてほしいか考え、今できることを正直に行うという単純なことが必要なんじゃないでしょうか。