廃棄医薬品

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薬には、使用有効期限があります。

本当に使えなくなる ?

本当に効かなくなる ?

と聞かれると、ある日を境に、急に効かなくなるわけがないと個人的に思っていても、話す相手を見て答えなければいけません。

食品関連会社は、なにか事件があるとすぐやり玉にあがります。
新聞は、食の安全が脅かされた、と大騒ぎします。
日付改ざん、原材料、製品の使いまわしなどなど…今までも大いに紙上を賑せました。

食品会社と同様、薬については、一般の方がなかなか計り知れない方法で
仕事が進められています。
調剤室は外からほぼ見えません。
事件はほぼ内部告発で発覚すると考えたほうが良いでしょうね。

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見えないところで手を抜かない
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先日テレビを見ていたら、寺院の修理をしていた宮大工の棟梁が
それは意味があるからだと話していました。

だいまる薬局は、2008年11月に末日付けで、66284円の廃棄品を計上しました。
当然ですが、
写真の薬が12月以降に使われることはありません0061

『 錠剤はお金と同じ 』 という感覚

none_img_column??? 2006.09.01

だいまる薬局では、落とした錠剤を使わない ! という、あたりまえの方針を掲げています。

期限切れの薬を平気で使う薬局や、落とした錠剤はこうすれば大丈夫という独自の論理をもっているところなど、多いです。
このホームページは暴露ページじゃないので、「 実際にそんなことが !? 」あることだけしかいいませんが、これは大げさな話ではありません。
錠剤 ( くすり ) は、その価値は、『 お金 』と同じです。

ラーメン屋さんのめんや具と、すし屋さんのしゃりやネタと、何ら変わらず、「仕入れ」という経済行為で薬局の棚に置かれるものです。

ラーメン屋さんの職人が、すし屋の職人が床に原材料を落としたら、『 すみません 』ということでしょう。なおかつ、それがお客さんの口に再びはいることはプライドが許さないのではないかと思います。

【2009年注 : 食の安全が脅かされているというテレビの報道を見ていると、最近では、そんなプライドは持っていない人のほうが多い気がしてきました。】

だいまる薬局のスタッフにも、落としたことをさらっと流して欲しくないので「落とした」ことを自己申告してもらいます。その上で、在庫をきっちりさせるためにレセコン上で、棚(在庫)から落とすという作業をします。

そこで期待するのは、プロ意識です。

落とさないことは無理ですけど、「落としたこと」を自己申告しなかったり、落とさないような「工夫をしない」で作業することは、ココだいまる薬局では 【 悪 】です。

この場合のプロ意識とは、「 責任と道徳観を持った仕事をする事で、会社から給料をもらう ( あるいは稼ぐ )  事 」 だとわたしは思っています。

お金は床に落としたら拾えばいい。
でも錠剤(くすり)は — お金と価値は同じだけど — 落としたら元に戻せない。
そのためには扱いをどうすればいいか。

これを考えることがプロ意識の第一歩なのではないかと思うんです。そして、そこで養われるのがモラルだと思うんです。

最近、面白いホームページを知りました。
そのブログ、「 そんなお薬いりませんっ 」はこちら

錠剤はお金と同じ!と、経営者が思い込みすぎてしまうとこうなるのか?と面白いのですが、笑えない。

上記のようなブログが出なければ、落とした事を、あるいは期限切れのことを、患者さまに知られることは皆無です。
だからこそ、正直な姿勢が問われるのだと思います。

「自分も、アノ薬局で作った薬ならほしい。」
こういわれるような、私たちのプロとしての姿勢が大事なんだと思います。

 

2006.09.01

清潔・安心・安全

none_img_column? 2003.08.27

私たちは、患者さまが直接口に入れる薬を扱っています。
その薬って、とても高価なものが多いんです。
ご存知でしたか?

例えば床に千円札が落ちていたとしたら、私はもちろん拾います(笑)。

落ちているものが現金なら誰もがそうしますよね。
しかし、もし、床に落ちているものが千円分の錠剤だったら…?

他の誰がその落とした錠剤を使うことがあったとしても、私と、だいまる薬局で働くスタッフの人たちは決してその錠剤を使いません。例え落としたものが、1錠500円の錠剤でも!です。信頼に応えるためにはここで大いに宣言しておこうと思います。

スタッフに、初めてこの話をするときは

  • 「もしこの錠剤を自分の親や子供に飲ませることを考えてみてください」と話します。
  • 「あなたはこれを自分の家族に飲ませることが出来ますか?」とたずねます。
  • もっとわかりやすく「床に落とした飴玉を子供に与えられますか?」と聞くこともあります。

たいていの人は、ああこれはしてはいけないことなんだと気づいてくれます。

調剤の際に高額な薬を誤って落としたことを咎められるのを回避しようとするあまり、その錠剤を何事も無かったかのように使うことよりも、正直に「落としました」と自己申告してもらったうえで、「清潔・安心・安全」を維持することのほうがはるかに価値があることだと思います。

こんな話題は、「え?そんなところあるの?」と物議をかもしそうですけど、このホームページの目的は議論や他のところはコウだという暴露ではありませんので、これくらいにしておきましょう。

0006-2003
写真は、
昨日、ヒート包装からはずす際に床に落としてしまった錠剤です。見た目には落としたなんて絶対、誰にもわからないはずです。この7錠で約1050円になりますが、当薬局では自己申告してもらい、ごみ箱に直行させます。