清潔・安心・安全

none_img_column? 2003.08.27

私たちは、患者さまが直接口に入れる薬を扱っています。
その薬って、とても高価なものが多いんです。
ご存知でしたか?

例えば床に千円札が落ちていたとしたら、私はもちろん拾います(笑)。

落ちているものが現金なら誰もがそうしますよね。
しかし、もし、床に落ちているものが千円分の錠剤だったら…?

他の誰がその落とした錠剤を使うことがあったとしても、私と、だいまる薬局で働くスタッフの人たちは決してその錠剤を使いません。例え落としたものが、1錠500円の錠剤でも!です。信頼に応えるためにはここで大いに宣言しておこうと思います。

スタッフに、初めてこの話をするときは

  • 「もしこの錠剤を自分の親や子供に飲ませることを考えてみてください」と話します。
  • 「あなたはこれを自分の家族に飲ませることが出来ますか?」とたずねます。
  • もっとわかりやすく「床に落とした飴玉を子供に与えられますか?」と聞くこともあります。

たいていの人は、ああこれはしてはいけないことなんだと気づいてくれます。

調剤の際に高額な薬を誤って落としたことを咎められるのを回避しようとするあまり、その錠剤を何事も無かったかのように使うことよりも、正直に「落としました」と自己申告してもらったうえで、「清潔・安心・安全」を維持することのほうがはるかに価値があることだと思います。

こんな話題は、「え?そんなところあるの?」と物議をかもしそうですけど、このホームページの目的は議論や他のところはコウだという暴露ではありませんので、これくらいにしておきましょう。

0006-2003
写真は、
昨日、ヒート包装からはずす際に床に落としてしまった錠剤です。見た目には落としたなんて絶対、誰にもわからないはずです。この7錠で約1050円になりますが、当薬局では自己申告してもらい、ごみ箱に直行させます。

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