【2009年、記事の引越し中です】
T子です。
以下の文は、私が最近、若い人(まだまだわたしも充分若いのですが)特に働いた経験が浅い人に対して思うことです。
経験や知識も様々異なる人たちが同じ職場・会社で働くことにおいて大事な事は何だろう? と考えてみました。
現在はコミニュケーションの手段として携帯電話やメールがよく使われています。今では小学生くらいから携帯電話を持っていて、いつも話したい相手が必ず出てくれる携帯電話やメールは、好きなときに自分の都合で呼びかけができます。
そこには相手の都合は関係なくなってしまいました。
とても便利ですが、一方では、それがために、社会人になるために学ぶべき一般常識的なことを学んでいない人が増えいるような気がします。
みんな、使うべききちんとした言葉をどんどん忘れていないでしょうか。
- 会社に来客があったとき挨拶が出来ない
- 会社にかかってくる電話に出ても満足な対応が出来ない。
- 特にメールは自分の好きな時間に書いて、好きな時間に読み相手に気持ちは文字面でしかわからないので、きっと自分のいいように解釈する。
- もしかしたら、怒っていたかもしれないのに「たいしたことないよ」と。
メールというのは、実際に話していないのですから、お互いがどんな感情でいるかはわかりませんよね。しかもメールは返事をしなければそこで関係を終わりにすることも出来るのです。
人間と人間との関係はそんなにうすっぺらいものでしょうか?
テレビを見ていて最近、友達がいないという若い人の話を聞いたことがありますが、きちんとコミニュケーションが取れないで、自己完結してしまう人が増えているのではないでしょうか?
わたしが子供のころは家の電話か手紙が連絡をとる手段でした。お友達に会いたいとき、そのお友達の家に電話をかけます。でもそこにはお友達の家族が住んでいます。すぐに目的の友達が出てくれるとは限りません。
お父さんやお母さんが出たときには“こんにちは○○と申しますが、●●さんいらっしゃいますか?”とたずねますし、夜遅い時間になれば“夜遅くにすみませんが”と一言付け加えたりします。
長電話をしていれば他に電話がかかってくるかもしれないから、と叱られ気を遣います。
そういった日常生活の中から、目上の人たちに使う言葉や使ってはいけない言葉を学んでいきました。
私たちは「家族」という一番ちいさな会社に所属しています。今はおじいさん、おばあさんが一緒に暮らすといったことはないかもしれませんが、やはり、お父さん、お母さんがいて子供が2人くらいは普通でしょう。
そこでもやはり家族内でのルールがあると思います。
お父さんは今でも社長でしょうか? (そうあって欲しい…)お母さんは課長くらいの役割をもっているでしょうかね。そうなると子供たちは社員ですね。
お父さんの言うことを子供たちに伝えるために、お母さんはきちんと噛み砕いて説明してくれます。同じ言い方で解らないようなら別の言い方を考えるでしょう。
そうやって理解していく言葉が増えていくような気がします。同じ意味でも“おはよう!”と“おはようございます”では受けた印象がちがいますし、使う用途も違ってくると思います。
お父さんは“おはよう!”と家族に言うかもしれませんが子供たちはもしかしたら“おはようございます”とお父さんやお母さんに言っているかもしれません。
このちいさな社会の中で他人とのコミニュケーションの仕方を学ぶのです。
敬語は日本語にしかない言葉です。日本ではそれだけ場面場面で言葉を使い分けていたのでしょう。
話さなければ言葉も覚えないし、使い方も解らなくなる。相手があるから会話が出来る。
以前、FAXで退職願を出した人のことが話題になっていました。しかし、今や、それをメール・携帯電話で実際に送っているのです。携帯やメールは簡単な連絡をとる手段としてだけ使ってほしいと思います。
きちんとした自分の言葉で、相手にわかるように伝える。このくらいは出来るようになってもらいたいですね。
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