市街化調整区域に薬局

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先年、医療法が改正されて、調剤薬局も医療機関としての位置づけがなされました。

従来から、病院/医院は医療提供機関として市街化調整区域であっても無許可で建物を建てられましたが、それにならって調剤薬局も市街化調整区域に建てられることになるだろう、という観測がされてきました。
ところが、札幌市の場合ははっきりと 『 NO 』 という回答が出ているようです。
—札幌市役所の札幌市都市局市街地整備部宅地課の見解による—

  • 理由の一つには医療法の改定に伴い医療機関も従来のように無許可で建てられなくなった( 規制された )こと
  • もう一つは、札幌市の場合は、市街地と市街化調整区域が隣接しているケースがほとんどで、わざわざ薬局を市街化調整区域に建てなければならない理由が無いこと
  • また、規制しながら許可をするには関係部署間で調整して基準となる規則を制定しなければいけないが、調整した結果わざわざそれを作るに及ばないという結論になった

というのが根拠のようです。

なるほど、さすがに手堅い理論武装をしているなと感心した次第ですが、札幌市も中心部だけで存在しているわけではなくてうちの薬局のような 『 辺鄙な場所 』 もあることを忘れないでいただきたいです。

また、そこには住んでいる人も、ニーズも存在するわけですから、何もかも必要が無いというわけにはいかないだろうと思います。

市街化調整区域に薬局を建てるというのは、一部の利益権益を求めてではなく、先に書いたようなニーズを私たちが受け皿になって満たそうとするだけの話しなのですが、なかなかもって難しいことのようです。

将来、早くこの市街化調整区域と言うものが解消されて都市環境がしっかり整備されるような時期がきてほしいです。

2008.01.16

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