だいまる薬局は移転します

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このページの右下にだいまる薬局の住所を書いてます。
それは、かなり前(2009年10月はじめ)から、「新川769番地8」という住所にしています。

だいまる薬局は2009年11月末日付けで引っ越します。

?どうしてこの時期に移転するんですか?

処方箋の枚数が増えてくるとともに、スタッフの人数も増えてきました。
処方箋は、3年間の保管義務がありますので、現在ではその保管に薬局外に倉庫を借りています。
調剤室も狭く、いろいろな物を整理整頓すらしにくい状況でスタッフのやる気にも影響が出てきました。
何しろ家賃は高かったです。ススキノ並み。
しかし、建物は後傾 してる。
大家さんとは3年間音信不通で、住所が変わった事も電話番号が変わった事も知らなかった…。

そんな状況で、

  • 大家が市街化調整区域に無理して建てたことがわかって
  • 土地が見つかって
  • 銀行さんがお金を貸してくれるといってくれて
  • 12年経ったら支払が終わって土地と建物は会社のものになって
  • しかも家賃より支払が安かったら

やはり、『 移転 』 したくなりますよね。

弊社の賃貸条件は土地建物のオーナーさんが、うちの大家さんに貸して、それをだいまる薬局に転貸するという形態です。土地建物のオーナーさんが〇万円で貸し出したものを3.42倍で有限会社だいまる薬局に貸しだす、という構図です。 おいしい、ボロい、甘い汁。 私が不動産業を営んでいて同じ状況なら、喜んでこっそりやりますので、このこと自体はワルい事ではなさそうですが…。

上記のように諸般の事情が揃い、大家さんに移転する連絡をしたところ、 『 商人道もとる行為だ 』 とわざわざ言いに来ました。

商人道 】、などと、道徳的かつ人間の品と格に直結する文言は、『 あなたからは言われる筋合いが無い 』 と売り言葉に買い言葉でちいさな、それこそ、小競り合いはありましたが、とりあえず移転の通知は完了しました。

2009年7月23日工事直前の土地のようす
写真のような木がうっそうとしていました。木を一本、根から抜く費用は5-7万円くらいです。10本生えていたら…
だいまる薬局が真正面に見える場所です
新店舗の窓から見える風景。待合室や調剤室はそれほど広く取れませんでしたが、その代わりスタッフの働く環境改善や収納は今後15年に充分対応できます。
まだ看板が上がってませんが
看板は色は形や配置を専門家に任せています。まだやっと建物ができた段階での写真です。配色についてはかなり吟味したつもりです。患者さんから見て安らぎや落ち着きを感じる事が一番大事なテーマでした。

 

ご挨拶に伺ったとき、
一番喜んで下さったのは、弊薬局の土地建物のオーナーさんの奥さんでした。

この場をお借りして、平成21年6月15日にご逝去された佐々木嘉雄オーナー様のご冥福をお祈り申し上げます。

  

市街化調整区域に薬局

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先年、医療法が改正されて、調剤薬局も医療機関としての位置づけがなされました。

従来から、病院/医院は医療提供機関として市街化調整区域であっても無許可で建物を建てられましたが、それにならって調剤薬局も市街化調整区域に建てられることになるだろう、という観測がされてきました。
ところが、札幌市の場合ははっきりと 『 NO 』 という回答が出ているようです。
—札幌市役所の札幌市都市局市街地整備部宅地課の見解による—

  • 理由の一つには医療法の改定に伴い医療機関も従来のように無許可で建てられなくなった( 規制された )こと
  • もう一つは、札幌市の場合は、市街地と市街化調整区域が隣接しているケースがほとんどで、わざわざ薬局を市街化調整区域に建てなければならない理由が無いこと
  • また、規制しながら許可をするには関係部署間で調整して基準となる規則を制定しなければいけないが、調整した結果わざわざそれを作るに及ばないという結論になった

というのが根拠のようです。

なるほど、さすがに手堅い理論武装をしているなと感心した次第ですが、札幌市も中心部だけで存在しているわけではなくてうちの薬局のような 『 辺鄙な場所 』 もあることを忘れないでいただきたいです。

また、そこには住んでいる人も、ニーズも存在するわけですから、何もかも必要が無いというわけにはいかないだろうと思います。

市街化調整区域に薬局を建てるというのは、一部の利益権益を求めてではなく、先に書いたようなニーズを私たちが受け皿になって満たそうとするだけの話しなのですが、なかなかもって難しいことのようです。

将来、早くこの市街化調整区域と言うものが解消されて都市環境がしっかり整備されるような時期がきてほしいです。

2008.01.16