先日、某女優が、映画の完成発表会で、すばらしい地のままの不機嫌な演技を見せてくれたのは記憶に新しいことです。彼女がすばらしいのは、それでも尚、自分がどんな顔をしてるかがわかって演じている姿勢だと、思います。( 私は、その人のファンでも何でもありませんが… )
タイトルの、自分がどんな顔をしているか知っていますか、という問いかけは、唐突ですか ?
では、みなさんは、こんな経験は無いですか。
テープレコーダーが出始めの頃、初めて自分の声を聞いたときの違和感。
これは、周りから見える自分をはじめて意識したときの、びっくりするような不自然な違和感です。
こんなふうに、聞こえてたの ? こんなふうに感じてたの ? というアレです。
周りから見える自分、周りから感じる自分は、こんなにも、自分が思っているものと違う ! ということです。
閑話休題
整形をして思いっきり変身するテレビ番組があります。この中で、美容整形を担当する先生が、盛んに、二重埋没法によって目の印象を良くする効用のことや、口元の印象のことを話してます。
人間は、整形をしないとやっていけないヒトばかりではありません。
ちょっとした努力で、その人の印象が大いに変わるということを知るだけで、その人そのものの社会における価値が大きく変わることもあります。
では、私が得意な二者択一の問いかけです。
朝、会社に来ました。そこで、あなたがとる態度は、
- 不機嫌な顔をして周りに気を遣わせる
- 笑顔で周りにどんどん話しかける
どちらがいいと思いますか ?
答えはへそ曲がりの誰かを除いて、もちろん 2) でしょう。
わかりきっているのに、それが出来ないのは、なぜか。
それは、
- 自分がどんな顔でそこにいるか知らないからか、
- この不幸について考え至ったことが無いこと、このどちらかです。
私の高校時代の友人 について、ふと思い出しました。
明るいMくん 彼のことです。
いつも朝教室に入ってくると笑顔満面で、昨日あった一番楽しかったこと、一番びっくりしたことを大げさに、大げさに話してくれます。
たったこれだけの事ですが、30年近く経った今も強い印象で残ってます。
何が大事か。
話の内容ではなくて、話をするときの自分の顔を知ることです。
鏡が無くても、いま自分がどんな顔をしているかを知っていることです。
どこかの会社で、薬局内の鏡の事を、『 笑顔製造機 』 といっていたような気がします。
そのことを思い出したら、自然に口角が上がりました。
ニヤリ、ですが。
2007.10.11