生きた勉強

だいまるコラム

余市は、30歳の時、私が初めて薬剤師として調剤デビューした場所です。

ニッカウヰスキーのおおきな工場があり、

海の幸、ブドウ・リンゴ・さくらんぼなどの果樹が豊富にとれるこの地で、およそ1年間勉強させてもらいました。

 

調剤デビュー前夜、不安を抱えて泊まった旅館です。

明日から調剤、と思うとたまらなく緊張したことを思いだします。

 

この店には、丸一年いました。当時から、このシャッターはギシギシいってたので今はもうあけるの大変でしょうね。

今になって、ひととおりレセプトまでデキマスと言えるのはここにいたおかげです。

素直にありがたいものだと考えられるまでにはかなり時間がかかりました。

 

一年間余市にいる間に北大出身の若い内科のDr.が開業しました。

その隣につくられた薬局が、このグレーの外壁の建物。

当時の社長を、放漫不正経営者などと揶揄しても所詮わたしの負け犬の遠吠えです。

経営者は、地場の金融機関からお金を借りてきて、この建物をいとも簡単に建てました。

サスガ。
しかし、この二つのお店は経営者の放漫不正経営でほどなくつぶれました。

そのくだりは、こちらにて。

つぶれることになった原因は、いろいろあったにしても地元の薬局業者がその裏でいろいろ画策し、当該医師に取り入って建てたのが奥に見える薬局。

漁夫の利だ!と感じても、また、わたしの負け犬の遠吠えナリ、でした。

ただ、この奥の新規開業も、そう長くは続かなかった。

なぜなら、医師が、「やーめた」と余市を去ったのはつい数年前の事でしたから。

 

やはり、余市は私が初めて生きた勉強をした町です。

 

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