過去に勤めていた薬局での出来事。
患者さまが一度に数人まとめて薬局に入ってくる。
やることは、たくさんあります。
- 受付
- 引換券の発行
- 薬歴を出して
- 処方箋を入力
- 錠剤・散剤・水剤・外用剤を揃え
- まとめて監査
- 投薬して
一人分終了。この流れはだいまる薬局も同じです。
これを受け付けた数だけ繰り返すと、後から来た人は とんでもなく待たされることになるので それを避けるために混んでる食堂と同じく、薬は並行して作っていきます。
そのためには
誰か (ふつうは店長さん) が、俯瞰的に物事の進み方を見て、誰が何をしているかを把握する必要があります。
いわゆる、山を崩す、仕事をしていくわけですね。
ところが、先のお店では、店長さんが浮足立つ。じたばたするんです。
すると、周りが引きずられてそわそわしだします。そわそわはさらに伝搬します。時には患者さまにも。
さて、何が事故を引き起こす原因なのかおわかりでしょうか。患者さまがたくさん一度にたくさん来るから?
誰かに笑われますよ。
店長さんのキャパが低いこと。いいかえると懐が浅いこと。能力が低いこと。
店長さん (あるいは調剤薬局の薬剤師全般といってもいい) に必要な事は、
- どんなに混んでも、大地にどっしり足をつけて動じない事
- 周りの雰囲気を察する事
- 声を荒げない・流れを滞らせない・足音を大きくしない事
- あせらない、イライラしない、気ぜわしくしない、肩で風を切らない事
自分ができる人であると自負があるならば、よけいにそうしてはいけない。
ぜひ、他人事(ひとごと)とは思わずいつも「ワガコト」として考えたいことです。
最後にわたくしが大好きな 『 清水藤太郎調剤規範 』 をもう一度紹介します。
薬局・薬剤師がどうあるべきかというビジョンを示したものでサービスとテクニカルの両面について記している貴重なものです。