だいまる薬局代表者の課外活動に、時計の蒐集というのがありました。
過去形なのは、現在は積極的に集めていないということです。
蒐集は、大好きな叔父(元芦別在住)の影響でした。
この叔父は、なんでも集めるのが大好きで、たとえば、マッチ箱、切手、腕時計、置時計、掛け時計、蓄音機、SPレコード、春画、石、古銭、メダル、などなど、古いものなら何でもOKというひとです。
この叔父から、腕時計はいいものからガラクタまで何十個も貰い受けました。
その中にはグランドセイコーやキングセイコーなどマニア垂涎モノの原石(つまり修理に何万もかかる玉)があって、当時住んでいた函館の時計屋にせっせと持ち込んでは修理してもらったものです。修理代は部品取りにしか使えないガラクタ品や、時計屋さんから直接貰い受けた修理用のパーツであったりしました。
90年代当時、私が出入りしていた時計屋さんは三軒ほどありました。
- 腕が良くて、しかし体の調子が悪い函館Wセンターさん。
(寝たきりになって、その後お亡くなりになりました。
お葬式まで出かけるほどお世話になりました。)- 腕はいいけど気分にムラがあって調子屋のT田時計店さん。
(ラジオ番組にでてましたね。でも修理に出した時計の中身を入れ替えてはいけません。禁じ手を披露され=時計屋としての倫理観はどうなの、と考えさせられ=私はその後、出入りしなくなりました。)- 修理専門のシカタ時計店さん。
(函館Wセンターさんから紹介してもらいました。腕が確かで、仕事が丁寧)
今回は、『 手巻きや、自動巻きなどの機械式の時計が不調で動かなくなってしまったのだけど、どこで直していいかわからずお蔵入り、あるいは廃棄を考えている 』 という友人の言葉に思わず反応してしまい、この時計屋紹介コラムを書いています。
本来の薬局業務には関係ないですけど、半分が趣味みたいな暮らしをしていると、こんなときにどうしたらいいんだっけ?という情報の発信も大事だと思います。
そこで、機械式時計の修理は、函館のシカタ時計店、です。
シカタさんは、漢字で四方さん、です。 困ったら、まずは上記リンクを調べて電話してみてください。とりあえず流れとしては、
- 元払いで品物を送り
- 修理が完了したら連絡をいただいて品物を送ってもらい
- 代金を現金書留で送る
こんな感じになると思います。現金書留であるというのが、函館で昔から時計修理一筋にお仕事をしている雰囲気が出ていませんか? 振込みとか、着払いなどではなく、ココは黙って、現金書留で送りましょう。
ロレックスなどの他、バセロン、パテックなどの雲上ブランドでもそつなくこなしてくれるはずです。函館Wセンターさんは、シカタさんの氏素性を、そういって説明してくれました。
たとえば、古いロレックスの修理を日本ロレックスにすんなり頼めると思ったら大間違いです。ためしに送ってみると、「古いため」、と書いた修理不能伝票が添付されて、送り主にまっすぐ戻ってきます。
そんな時、みなさんはどうします??
シカタさんは、そんなとき、誠にありがたい存在です。