自分の顔

だいまるコラム

もう5年以上まえになるんですね。こんなコラム を書きました。

朝、元気がないスタッフに、元気?と声をかける。

返事は、(調子の出ない顔して)元気です と答える。

こんな繰り返しを何度かすると、こちらの調子が狂う(笑)。

どうして、元気?と聞かれるかわかってるかな。

 

いわゆる、ヤルキが感じられないし、覇気もない。

我々の仕事のカテゴリーは、サービス業なの。

相手のしてほしいことを先回りして言わんとすることを「察し」、そしてスマートに感じよく対応するのが仕事なの。

大事なことは、 仕事をする態度 が、

  • 今日は天気だから、とか、
  • 今日は風がつよいから、とか、
  • 今日は寒いから、とか、
  • 体調が思わしくない、とか、
  • 二日酔いだから、とか

そんな外的な要素や自分の都合で、それがすなわち顔にでてはいけないの。

じぶんの顔(つまり態度や、雰囲気)に出してはいけないの。

どんなに少ない給料であっても、お給金をもらって仕事をする人は、プロなの。

プロフェッショナルとしての自分のプライドをかけて、たとえ演技であっても気分を盛り上げて仕事をしなければいけないの。

それは、周りがやってくれるはずもなく、自分の仕事 なの。

おつりの渡し間違いをしないとか、患者さんの取り違えをしないとか、薬袋に入れ間違いをしないとか、錠剤を出し間違えないとか、注意・不注意の問題ではないの。

自分の顔ってのは誰のためについてるの?と教えてくれた接遇のプロがいました。気づかせていただいてありがたかったな。

自分の顔は、他人に見せるためについてるんですからね。

その顔で、信頼を得るんですよ。

対外的にも、もちろん社内でも。

 

 

話に、間 ( ま ) がない。間をとれない。

none_img_column? 2006.12.28

飛ぶ鳥落とす勢いで店舗を広げTVコマーシャルも、しゃれたものを流している衣料品会社に買物に行った時の話です。

私は足が人並みより短いので、ズボンの丈を(人並み以上に) 詰める必要がありました。先に会計し、そのための説明を聞いたわずかの時間の出来事でしたが、私にはその説明にものすごく窮屈さを感じました。

これでもかと、まくし立てるように、自分たちの都合による文言を並べますが、言いたいことだけを間断なく延々しゃべるので、こちらは、はい・はい、としかいえないのです。

つまり、「 話に、間 ( ま ) 」 がない。

間をとれないということは、相手の気持ちを考えた対応ではないんだなあという事を思い知らされました。

このお店での会計とおなじように、カウンターを挟んで患者さまに説明することが私にもよくあります。
話をするときは、自分に都合のよい言葉を並べるだけではダメで、相手の理解を確認しながら 『 間 』 をもたせないと、気持ちよくないものなんですね。

みなさんは薬をもらうとき、どこかの調剤薬局で、質問攻めにあったことはないですか ?

結果として、しゃべりすぎも 『 間抜け 』 と思われるので要注意ですね。 
本人は気づいてないけど、相手のひとは、心の中で、「 マヌケ… 」とつぶやいているやも知れません。

相手が聞きたいことを選んで話す。これは、まさにサービスのエッセンスですね。

…反省しなければいけない場面が多くあります。

2006.12.28