間違わないように気をつけます

だいまる薬局の朝礼で、よく使われていた(過去形)言葉です。

気をつけるって、なんだろう。

医療安全を気にするようになってから、 私自身が気付き、スタッフに伝えたことがあります。

それは、

社長が、親父が、あるいは先生が、ひとりで指揮をとってみんなに気をつけさせるのが今までのスタイル。

つまり、なにかミスやインシデントがあった時、 『 今後は気をつけなさい。 』 とリーダーが、精神論的な指導をして、それを受けて部下が、?『はい、わかりました。今後はそのようなミスをして皆さんの迷惑にならないように気をつけます。間違わないように気をつけます。?すみませんでした 』 というある意味建前のお話になることですね。

しかし、これは、何の解決にもならないし、実は、「皆さんの迷惑」ではなく、「患者さんの迷惑」なんだという事にはやく気づかなければいけない。

さらに、誰かが指揮してやらせるのではなく、スタッフのひとりひとりが、自分で考えてミスのもとになる部分を排除していくことを考えなければいけないのだ、という考え方こそ大事である、という事です。

一日の薬局の業務の中には、たくさんのいわゆる陥りがちなワナ、たくさんの落ちるかもしれない落とし穴、があります。

気をつけるという事は、上記の考え方に則ると、「どんな対策をとりましたか?」 という問いかけに答えられるだけ充分考えました、ということだと思います。

手法はたくさんあると思いますので、また朝礼を利用して少しずつ確認してきましょう。