雇用契約書

 

 

 

 

だいまる薬局では、新たに人を雇い入れる場合必ず雇用契約書を作成して労働契約を結ぶことにしています。

雇用契約書は、給料や勤務時間、休みなどの雇用条件を双方が確認し合う手段です。言った言わないのトラブルを未然に防ぐとともに 『 いつから来てください 』 が、口約束ではない事を証明します。

  • 業務内容
  • 勤務時間と有休などの勤務条件
  • 報酬
  • 契約期間と契約期間の延長更新
  • 賞罰その他

労使双方押印したもの1通ずつ保管します。
これは2003年6月、職員が1名のときからやっています。

また、2007年に、リスク対応型の就業規則を用意しており、もちろん労働基準監督署に届出をしています。

これは社内ルールに則って運用をしていきますという宣言でもあります。

どんな小さな会社でも、こうする、と決めるのは社長の仕事です。

  1. 企業として社会のルールをはみ出すようなことを抑える
  2. 職員や経営陣の不正を防ぐ
  3. この会社に勤めていることで倫理意識や行動規範を高める
  4. 品格ある行動をする
  5. 不祥事を発生させない仕組みを作る

これらの文言は、よく企業倫理を高めるために使われるわけですが、労働契約も形にしない会社でこれを守れというのはムズカシイ。安い給料、セコイ福利厚生、休みも取れない、でも、誇りを持ってサービス業をやりなさいというのは無理があります。

経営の姿勢がその会社に勤めるひとの品と格を決めるのは言うまでもないでしょう。

よし。 もう少し、改善の余地があるかな…。 ガンバリマス。

『 完全 』週休二日制

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だいまる薬局では、2008年(平成20年)7月1日から完全週休二日制に移行することを、発表しました。

発表といっても、目の前にいるスタッフに文章で回覧しただけですけど( 笑 )。
『 完全 』に手前味噌ですが、今も、たいへんいい環境だとは思います。
例えば、

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  • 土曜日は月に一回、交代で出勤
  • 残りの土日はすべて休み
  • 勤務時間は8:45-17:45、ほぼ定時退社
  • 世間で言うレセプト時の残業はほぼなし
  • 休日出勤なし

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などなど。

調剤薬局で土日休みのところ、あまり多くないですよ。
近所の薬局を見渡しても、半日休みの日もあれば、
20時まで勤務する日も週2-3日あったり。

私自身、恵まれてるな?と思うことがしばしばあります。
人間は、環境に慣れちゃうから、どちらがどうだといえないかもしれませんが…。

つまり、弊社では、今までもほぼ週休二日だったわけですけど、労働基準監督署に届け出て、本当にそうなったと公言できるようになります。
書類はすべて準備できてます。

なかなか、「会社」というものは、「個人商店」とはちがうものだなと考えさせられました。
世間一般では経費削減は人件費から、ですが、『 完全 』週休二日制というのは、やはり必要な制度だろうと思います。

こんな例を最近聞きました。

1日150人くらい外来がある繁盛しているある先生の医院のお話です。

外来も遅くまであり、入院もあり、激務が続き、看護師やその他コメディカルや、事務スタッフが、月に何人も!入れ替わるといいます。
先生は、働き盛り。バリバリですが、スタッフがそのパワーについていけない。
一つには収入レベルのちがいによるヤルキの問題。
もう一つは、制度上休みが極めてとりにくいという問題。
入れ替わりで、スタッフが慢性的に足りない。

悪循環です。
社長たる院長がもう少しこのことに理解があれば、人がこんなに入れ替わらないのではないでしょうか…。
さて、休みを増やす、ということは、社会保険労務士さんのレクチャーによれば、以下のように要約されます。

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労働法では、休日を取ることにより

  • 日常の業務による疲労の回復
  • ストレスからの解放
  • 気分のリフレッシュ

を行ってもらい、次の職務に支障をきたさないよう職務遂行していただくことを目的としている。

労働基準法では4週で4日与えればよしですから、休日の増加は、会社として労働法規以上に休日を与えているのだからしっかり休んでいただき、職務に怠りのないようにとの事業主の職員に対する期待(願い)の部分がある。

休日がたくさんあるということは、対外的にも職員( 社員 )のメンタル管理に配慮している企業として位置付けられると考えられる。
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しかしながら、経営者( 事業主 )の立場で言えば、
仕事の内容や量は変わらないのに休日が増えるということは、『 労働単価 』 が上がるのだから、仕事の質( 品質: Quality )を向上させる努力をしてもらえるような環境を整えなければいけないわけです。
また、その分、スタッフも、意識改革をして行かなければならないことを自覚してもらわないといけません。

単に環境がよくなった、休みが増えた、ではダメでしょう。

最後に、社労士さん のメールから引用します。

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よく、他の会社の社長様がおっしゃられているのをお聞きしますが、休日を増やすと「できる社員」「できない社員」がはっきりしてくるとお話されていました。
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『 完全 』週休二日制とは、こんなにも奥が深いのですね。

2008.06.06