4桁8桁の社保。6桁の国保。

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処方箋を読むとき、まず、保険を見て、保険番号が4桁または8桁なら、社保の処方箋。 6桁なら国保。

1991年、会社を辞めて、行く宛ても、方針もなく、毎日パチンコばかりしてた時に友達が声をかけてくれました。
最初にレセプトを覚えたのは、学校ではなく、その友達がやっていた薬局です。

保険請求(レセプト)がたいへんだなあと実感したのは、先生がいなくなって自分で作業をするようになってからでした。
当時は紙のレセプト。綴りの順番(編綴henntetsu順)にもルールがあって今思うと時代の流れを感じます。

何度も支払基金や国保連合会から問い合わせの電話があったりして、恥ずかしい思いをしました。

それから19年。

基本は変わらずですけど、体裁はずいぶん変わりました。
電算レセプト! 当時のだれもこんなものが制度化されるとは思っていなかったでしょうね。

いわゆる、4桁の社保である政府管掌健康保険は、「 協会けんぽ 」 と名前を変え、今日から6桁に。
保険証は変わり、従来の保険証は完全に使えなくなりました。

今朝の朝礼の連絡事項です。

『 完全 』週休二日制

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だいまる薬局では、2008年(平成20年)7月1日から完全週休二日制に移行することを、発表しました。

発表といっても、目の前にいるスタッフに文章で回覧しただけですけど( 笑 )。
『 完全 』に手前味噌ですが、今も、たいへんいい環境だとは思います。
例えば、

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  • 土曜日は月に一回、交代で出勤
  • 残りの土日はすべて休み
  • 勤務時間は8:45-17:45、ほぼ定時退社
  • 世間で言うレセプト時の残業はほぼなし
  • 休日出勤なし

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などなど。

調剤薬局で土日休みのところ、あまり多くないですよ。
近所の薬局を見渡しても、半日休みの日もあれば、
20時まで勤務する日も週2-3日あったり。

私自身、恵まれてるな?と思うことがしばしばあります。
人間は、環境に慣れちゃうから、どちらがどうだといえないかもしれませんが…。

つまり、弊社では、今までもほぼ週休二日だったわけですけど、労働基準監督署に届け出て、本当にそうなったと公言できるようになります。
書類はすべて準備できてます。

なかなか、「会社」というものは、「個人商店」とはちがうものだなと考えさせられました。
世間一般では経費削減は人件費から、ですが、『 完全 』週休二日制というのは、やはり必要な制度だろうと思います。

こんな例を最近聞きました。

1日150人くらい外来がある繁盛しているある先生の医院のお話です。

外来も遅くまであり、入院もあり、激務が続き、看護師やその他コメディカルや、事務スタッフが、月に何人も!入れ替わるといいます。
先生は、働き盛り。バリバリですが、スタッフがそのパワーについていけない。
一つには収入レベルのちがいによるヤルキの問題。
もう一つは、制度上休みが極めてとりにくいという問題。
入れ替わりで、スタッフが慢性的に足りない。

悪循環です。
社長たる院長がもう少しこのことに理解があれば、人がこんなに入れ替わらないのではないでしょうか…。
さて、休みを増やす、ということは、社会保険労務士さんのレクチャーによれば、以下のように要約されます。

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労働法では、休日を取ることにより

  • 日常の業務による疲労の回復
  • ストレスからの解放
  • 気分のリフレッシュ

を行ってもらい、次の職務に支障をきたさないよう職務遂行していただくことを目的としている。

労働基準法では4週で4日与えればよしですから、休日の増加は、会社として労働法規以上に休日を与えているのだからしっかり休んでいただき、職務に怠りのないようにとの事業主の職員に対する期待(願い)の部分がある。

休日がたくさんあるということは、対外的にも職員( 社員 )のメンタル管理に配慮している企業として位置付けられると考えられる。
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しかしながら、経営者( 事業主 )の立場で言えば、
仕事の内容や量は変わらないのに休日が増えるということは、『 労働単価 』 が上がるのだから、仕事の質( 品質: Quality )を向上させる努力をしてもらえるような環境を整えなければいけないわけです。
また、その分、スタッフも、意識改革をして行かなければならないことを自覚してもらわないといけません。

単に環境がよくなった、休みが増えた、ではダメでしょう。

最後に、社労士さん のメールから引用します。

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よく、他の会社の社長様がおっしゃられているのをお聞きしますが、休日を増やすと「できる社員」「できない社員」がはっきりしてくるとお話されていました。
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『 完全 』週休二日制とは、こんなにも奥が深いのですね。

2008.06.06