ある薬局にて買い物

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昨日(2009年6月22日)、受け取った処方箋には当薬局で扱っていない薬が処方されていました。こういう場合、各薬局で零売といって小分けして融通し合うことがあります。

この薬品の種類には、

  • 軟膏
  • クリーム
  • ローション

の三種類があって、それぞれ、容量が違っています。
さらに旧包装品もまだ流通していて、軟膏に「軟膏」の文字無しクリームに「クリーム」の文字無し、という厄介な商品です。
重さについては、軟膏は25g、クリームは20gです。今回は軟膏を買いに行きました。

そこで渡されたのは、実は、クリームだった、というのが今回のお話です。

買い物から戻ってきてから、その事を先方の薬局に電話し薬剤師を指定した上で伝えましたが、その薬剤師は開口一番、「 20gという連絡を受けてます。20gとおっしゃいませんでしたか?? 」というではありませんか。

だから、20gでも、25gでも軟膏といったら、軟膏渡すのがマナー(!)というものだろうよ。心の中の口調(かなり小心モノ)も思わずぞんざいになりますね。

耳を疑う事になりますが、この薬局では、軟膏とかクリームとかの区別ではなく重さで区分けしているというのです。

調剤過誤とは調剤にかかわる一連の流れの中の事故ですが、薬剤師対薬剤師のやり取りは事故じゃないのか?というと業界人同士のやり取りですから事故とはいえず、どちらかといえば、恥ずかしい分類になります。

恥を知っている薬剤師なら、まず「ごめん」、とか「すいません」、とか「失礼しました」とかコミュニケーションをとる言葉が出てくるはずなんですけど。

近年、珍しい事例でした。

自分の非や過ちを認めるのってそんなに難しい事じゃないと思うのですが、まだまだそれができない自分がかわいい楽剤師、いるんですね。変な人がたまたま薬剤師免許もっちゃったのと同じ事ですよ。

12月は忙しい(2003年)

none_img_daimaru?? 2003.12.25

12月も年の瀬が押し迫ると通常、医療機関はてんやわんやになるものです。

当然、院外処方箋もいろいろと地域に分散し、いろいろな薬局から零売の申し込みがきます。

だいまる薬局にもいろいろな薬局から申し込みが来るようになりました。
面に処方箋が散らばっているわけです。

私どもの薬局がめざすかかりつけ薬局は、どこの薬局でもそうあるべし、と思っているものです。私どもではそんな地域の薬局の方に「いつでも」「遠慮なく」零売を申し込んでください、来てくださいと『メッセージ』を送っています。

お互いの繁栄なくして薬局は成り立ちません。
お互いがカバーしあう、そんな姿勢が大事だと思うからです。

患者さまの囲い込みをして、隣同士いがみ合っているような薬局も実際あるようですが、決めるのは最終的に患者さまですから、紳士的な対応を続けていくことも大事なことかなと思って、ゆったり構えております。

零売でイヤな思いをすることがないように、患者さまにも、同業者にも、安心していただける、気持ちよく利用していただけるようなメッセージを送ります。

零売(レイバイ)

none_img_daimaru  2003.10.01

これは薬局にお勤めの方しかわからないことばかもしれません。「零売」とは薬局間で薬を薬価(薬の公定価格)で融通しあう制度のことです。

多くの薬局は、いつもよく出る薬を常に在庫して用意しておきます。
たまに出る薬は、その都度問屋さんから購入するか、または他の薬局から「零売」で調達します。
零売の場合は半端な錠数でも買えるので、多くの薬局がお互いに利用しあいます

日常業務に忙しい薬局のごく一部には、時間を決めたりしてこの零売を後回しにすることがあります。
外来で来局する患者さまが優先だからです。

でも、ちょっと工夫すれば後回しにする事は無いのに…、と私は常に思っていましたし、以前薬局長をしていた薬局ではそれを実践していました。

同業のために利用されるべく出来た融通の仕組みです。
気持ちよく利用しあいましょう。

当薬局では、零売は営業時間内ならいつでも余裕を持って(やはり笑顔で)対応させていただきますのでどうぞご利用ください

後回しにされたら、嫌なのは患者さまだって、私たちだって、ですから。