この曲、なんていう曲名か教えてください

だいまるコラム

札幌でもいよいよ冷房が活躍する季節になってきましたね。

短い夏を堪能しましょう!

さて

だいまる薬局では古いスピーカーを再生させたものをつかって毎日、朝から晩まで待合室と調剤室に音楽を流しています。

インターネットラジオ ottava

以下、最近あった話です。

待合室にいらした患者さまが、突然、スタッフに 『?この曲、なんていう曲名か教えてください 』 と話しかけてきたとか。

かなり離れた場所にあるパソコンまで行かないと曲名はわかりません。

サービス業ですから、お客さんのいう事には十二分に応えたい。

当然急いでそこまで確認しに行き画面に表示されていた曲名をメモして患者さまに渡したそうです。

たったこれだけ。

でも、

患者さんはけっこう満足してくれたみたいですね。(きっとスタッフにも満足感はあったかもね)

 

薬とは全く関係ない話ですけど、共通してる部分は患者さまのために、という事。

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薬局って、ほんとに画一的なお店が多くて、これと? あれと? それを? 申請して許認可要件を満たせば みんな薬局!になるんです。

でも なかなか中身まではわかりにくいもの

「 一つ拾えばひとつだけきれいになる 」? これは本のタイトルですけど、一つ善行を積めば、もっと良い薬局になれる、かな? (笑)? ??

 

わたくしは、この話を聞いてよかったなと思いましたよ。

 

 

銀座4丁目界隈散歩

?

所用で東京にいきました。

?当日朝は、ホテルチェックアウトまでの時間に、並木通り、晴海通り、みゆき通りをあるきました。
ただでさえ記憶があいまいになっているのですが、ある有名 メンズショップの前で懐かしい思いでショウウィンドウをのぞいてみました。

すると、中から箒を持った男性が出てきて掃除を始めるではないですか。

思わず声をかけました。
「いつもこんな早く出勤されてるんですか?」
「はい、わたしだけですけど週に何回か」
「店長さんですか?」
「はい」

開店まで二時間半もあるんですよ! みゆき通に向かう途中なぜか、涙が止まりません。 自分は独立前にあんなに一生懸命はたらいたか?単なるラッキーで今、生きていないか?

ショウウィンドウの話をして、洋服の話をして、また立ち寄っってくださいと言われましたが行けません。 たぶん、店にはいって、あの店長さんの顔みたらきっと泣いたと思います。
なぜ、涙が出るのかわからないのですけど、きっと何か気づきをもらったんだと思っています。

社長たるもの何に給料を払う ?

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だいまる薬局には現在 約10名 ほどスタッフがいます。

私(代表者)がサラリーマンとしてやっていた頃のことを思い起こしてみますと、給料は、定額が決まった日に自動的に入ってきて当たり前でした。なおかつ、評価や考課があったわけでもなくただ薬剤師であるという事で給料の額面も決まっていたような事だったと思います。

時代は変わり、自分が給料の計算をする立場になってはじめて経営者が何を求めて給料の計算をしているのかという事がわかりはじめました。

ある知り合いの社長さんは、こう言いました。 『 私は給料日になるとがっかりする。なんぼ経費節減だ、節約だ何だと言ってみてもXXXにこの給料を払うことがイチバンの無駄遣いだ! 』

リアルですね?、過激ですね?。

もし面と向かって言われたら気絶するかも知れませんね?。

でも、コレが世の社長さんが思っているホンネかもしれませんね?。

ところで、だいまる薬局における人事考課なんてのは今のところありませんが、せっかく上記で世の中の仕組みの一端を紹介したのだから、私が本音でコレができたら給料をあげたいと思うこと ( キーワード ) を思いつくまま羅列しますね。

  1. 愛想よい笑顔
  2. 感じよい声のトーン
  3. 敏感に察する能力
  4. 俊敏な動きができる構え
  5. 何事も気持ちよく進んでできる準備
  6. 周囲への気配り
  7. 慎重な言動
  8. 自分のお金を使える潔さ
  9. 私が中心にやりますというリーダーシップ
  10. 舞台に上がる心構え・演技

なんだ、いつも言われてることじゃないか、とおもったアナタ…。
続いて、ある女性経営者の口から出た言葉をご紹介します。

『 冷庫に冷庫の機能を求めちゃダメなのよ。冷蔵庫は冷やすため、冷凍庫は凍らせるために使わなくちゃ。 』

つまり、その人が持っていない機能を求めてはいけないという事の核心を突いた言葉なのですが、私は冷蔵庫や冷凍庫はそうだろうけど、人はもっと変わることができるのではないだろうか、と思う今日この頃なのです。

問題は、気づき。 気づきがあれば人間は変われると思います。 若い人は我々のような年代の人間よりはるかに有利です。
では、気づきをどうすれば得られるんでしょうね。視点を少しだけ変えてみましょうか。

数日前、だいまる薬局の待合室のいすにボールペンで15cmくらいの線が引かれていました。いわゆる落書きではなく、なにかの腹いせ?とおもわれるようなものです。

線が引かれていた、と報告するのが 気づき、じゃないんですよ。

なぜ椅子にわざとらしい線が引かれていたか、病気がそうさせたのかもしれませんが、その前後何か気に食わない対応があったのではないか、気に入らない掲示の文言があったのではないか、われわれの接遇は充分であったか、もしかしたら言葉が不適切ではなかったかのか、タイミングが悪かったのではないか。

もしかしたらどれもあたってないかもしれませんが、こうやって考えることが次の気づきにつながるはずです。

ボールペンでかかれた椅子は一脚たいした値段じゃないんです。その後、破壊されたら買い換えればいい。でも破壊され続けないように考えることに自分の給料の価値があると考えてくれたら 上記の社長さんの憤りも、少しは減るハズです。

なぜ? を考えて、気づきを得てみませんか。

私だって、最初から社長であったわけではないです。社長的に物事を考えてきたから、なんとなく今、社長をしてるんですから。

汚い薬局

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調剤室の床の四隅に漂う綿ごみ。
開封した薬の包装箱の上に積みあがったほこり。
水を流しても、排水口から流れなくて水かさの増す台所。
においのする生ごみ三角コーナー。
休憩室には食い散らかしたお菓子。
はき古したストッキングがだらしなく入った透明なゴミ袋。
水垢が赤く、ほんとに赤く、こびりついた洗面台。
休憩室の食卓テーブル下の雑誌をとれば、その上に積もったほこり。
タバコは時間に関係なく吸い放題で部屋の隅のクスリの丸い空き缶へどんどん貯める。

トイレは、ああ、思い出すのもおぞましい…。

これは、 私がしばらくお世話になって? 最終的に 『 クビです 』といわれた、
道南のとある田舎の薬局の風景です。

 

 

給料は、サラリーマン薬剤師としては上限をもらっていたと思います。
車で45分かかってもそんなにつらくはありませんでした。

『 いろいろ気づくことがあるだろうけど、そこそこにやり方があるからまずはそのやり方を踏襲してください 』と、赴任前にその会社の偉い方から言われたのを思い出します。

薬局運営のやり方はいろいろあろうと思いますが、最終的に私が辞めた薬局の数々は、
掃除が行き届いていなかったというのは特別印象深いことです。

そこに勤めるスタッフの品位を決めるのは掃除する姿勢にあるといっても過言ではなかろう
私はそう思います。
その姿勢はだいまる薬局では私が率先して作っていかなければいけないと思います。

会社を良くして社会のニーズに応えんという姿勢は、
その人が几帳面であるからとか、しっかりしてるからとか、
きっちりしてるからとかいう事ではなく、「 掃除をする姿勢 」にこそあると考えますが、
いかがでしょう。

掃除を外注していると働く人は楽をしてしまいます。
楽をすることは、考えないことに通じます。

人間、考えなくなったら進歩はありません。

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さて、今日もせっせと床のごみを拾う事にします。

掃除をきっちりやる人は、それだけ物事に気づきます。

 

これは間違いの無い事実です。