ひどい地震でした

2011年3月11日、東北関東で強烈な地震がありました。被災者の方に謹んで心よりお見舞い申し上げます。

私も、親戚知人友人がたくさん東北方面にいて、本人や、家族の安否がとても心配でした。4日目になり、最後まで安否がわからなかった気仙沼出身の同級生の家族が無事であることがわかりほっとして書いてます。

そんな中、今回あからさまになった原子力発電所(原発)の事故は やっぱり!と思いました。現在稼働している55基が、たぶん同じような環境であるという事は、想像を絶する危険を抱えているということでしょう?

過去、危機管理の講習会に去年から何度かでて思うことは「危機管理しなければいけない立場の人間ほど、保身にキュウキュウとして事実を隠す」ということです。

原子力安全保安院の人たちが、いわゆる役人であることに憤りを覚えます。TVでやってる後手後手の対応は、現場無視なんでしょうか。説明、歯切れ悪いですね。御用学者の方たちも、あなたが福島に住めばいいのに!と思ってしまうような安全妄想を繰り返すばかりだし、見ててイライラしました。説明している話はすべてが机上のものに感じられたのは、私だけでしょうか。まだまだ内容にごまかしがありそうです。

ここでも過去の教訓は生かされていなかった。

札幌は、他人事ではないですね。泊原発の周辺の街灯や道路が立派である理由は。。。
函館も、大間を控えてるし。恐ろしいことです。

今後は、新規は一件も作ってはいけないですね。

いわゆる反対のための反対ではない原発についての勉強会を、知人有識者に企画依頼しました。この方は、「政府すら東電側から本当のことを知らされていないものと思われます。」といってました。さもありなん、と思います。

最後に、深刻な医療危機がどんなものか、生の声をご紹介します。どこからどうしたか、は、医療安全の学会が、被災地とのコミュニケーションの場として設けたWEB上のやり取りから引用したと思って下さい。特定の部署を避けるため、伏せ字「?? —」を混ぜています。原発に関わる人は、これを見てもなんとも思わないのでしょうか。

—–Original Message—–
差出人: —–@–.ac.jp
日時: 2011年3月14日 12:05
宛先:???-office@??.net
件名: 応援乞う +放射能汚染の正確な情報

至急助けてください。県から国に要請が言っていないのでは?と思います。
全く災害対策本部が機能していません。

水 食糧 (飲料用のみならず医療用の水が底をつきそうで診療数を増やすことができない)
薬剤 透析液 サブラッド(もうすぐなくなります)
点滴液
ヨード剤
サーベイを行う放射線科医並びに放射線技師 交代要員
ガイガーカウンター
完結型ER 2組
大気中放射線量測定情報
職員通勤用ガソリン
衛星電話(県が全く災害対策本部として機能せず、病院間の連絡がつかない)

放射能汚染の正確な情報

院外地域で必要な物
除洗が必要な場合の大量の水、その後の着替え。
被ばく地域への被ばく者がシャワーを浴びることができる簡易施設を有する施設
部隊派遣
運びたされた避難民を収容する施設 防寒具 水、食糧

H医科大学 ??安全管理部
—–@–.ac.jp
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2010年9月の東京は暑かった

過去にも紹介しましたが、2010年9月4日(土) ?9月5日(日) 医薬品安全管理研修会2010 に出席してきました。

東京も9月になったら少しは酷暑もおさまるかと思って出かけたのですが、なんとその暑い事、暑い事。

それにしても、何百人という人が一堂に会し、2日間びっしりと勉強する姿には驚きました。また、地方に住んでいる人が地方にいることを言い訳にしない事に感銘を受けました。情報は自分で取りに行く、というわけですね。

前回、医療安全講習を終えて会社でその話を紹介しましたが、今回も自腹を切ってという人がとても多かったのではないか?と考えました。病院や、薬局がそんなに出張費を出してくれるとは思えないからです。それでも、勉強しに行く、情報を取りに行く。もはや姿勢の違い以外の何物でもないですね。

だいまる薬局では、自己申告してくれたら出張していいですよ、と伝えています。

じゃ、どこまでお金出してくれるの?と思うかもしれませんね。でも扉を開けるのは先に自分のお金を出してから、その覚悟ができてから、でしょう。これはうちの会社のハードルですね。ハードルを飛ぶ覚悟ができたら、扉をこじ開けたら、道は開けるのではないでしょうか。十分に話し合いする準備はできています。>To:Allスタッフ

医薬品過誤(医療過誤の中で特に医薬品による過誤)をどのように防ぐかという危機管理の在り方を改めて勉強しましたが、特に薬剤師は医師に対して助言者や、忠告者として存在するとのだ、という弁護士さんのお話には目を開かされる思いがしました。そのような責任があるから、高い給料ももらえるし、万が一の時は厳しい処分があるのでしょうね。

何も考えずに仕事をするのは、罪ですね。
改めてそう思った東京でした。

魔の五分

none_img_column  2006.06.26

高校の時、体育の授業でサッカーを習ったとき、教えてくれた先生が言っていました。

サッカーには「 魔の五分 」というものがある。
点が入る(入れられる)のは開始直後の五分と、終了間際の五分だと。

この先生のおかげで、サッカーのルールでわかりにくい『 オフサイド 』もよく理解できましたが、それ以上に、この「 魔の五分 」とは、我々の仕事である調剤にも大いに当てはまります。

つまり、間違えやすいのは、自分が監査台に立った直後の五分と、「 あー今日もそろそろ終わりかな 」と思う直前の五分? (? 終了間際の五分? )? であるということです。
途中小休止をとったときでも、次に調剤・監査をし始めた五分というのはなかなか慎重にならないとキケンがいっぱいです。

レセコンの入力も、錠剤ピッキングも、バラ錠の補充も、いっしょです。

ヒトというものがいかに間違いを犯しやすいかということは身をもって理解しています。

医療機関において、本当に忙しい時間 ( 次から次へと監査をこなす時間 ) よりも、昼休み前後や、午後の診療受付が始まる時間により多くの種々の間違いが発生しているというデータを見たことがありますが、まさにその通りだと思います。

「 魔の五分 」にしてやられないように、その時間は、ヒトは間違いやすいということを再度認識しておこう、というのは、数日前の朝礼の話題でした。
2006.06.26