調剤薬局の現金管理

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2009年5月30.31に行われた北海道薬学大会に出てきました。

いろいろ、ためになる話やら、やっぱりな?、と思う話など、想定内や想定外の話が盛りだくさんでした。

機器の展示もたくさんあり、盛況でしたが、その中で、私の目から落ちた鱗(うろこ)が床一面に広がった、そんな情報をお知らせします。

薬局では、処方箋の取り扱いに応じて3割ほどかかる患者負担金という現金の取り扱いが発生します。窓口ではもちろんつり銭を間違えないようにしたり、業務終了後に売上金とレセコンの入力を合わせたり、つり銭の用意をしたり、大変気を遣う労働があるわけです。

つまり日常現金を扱っていて私たちが困るのは、

  • 日々の入金で銀行に足を運ぶ手間と、
  • 両替金種の準備、
  • それと現金を運ぶ際の万が一の事故対策

です。

それを根底から覆してくれるシステムが、目から鱗の CDS(キャッシュ・デリバリー・サービス) です。

詳しくは、上記のホームページを見ていただければよいのでかいつまんで良さを書きます。

  1. 日々の現金は本体に毎日投入するだけ
  2. 投入されたお金は自動的に計数され金種ごとにプリントアウトされる
  3. 本体に入ったお金は契約に応じた頻度で回収してくれる
  4. びっくりなのは、日々の現金額と同額を翌日には自動的に口座に振り込んでくれる
  5. 両替金種が必要な際は、本体がその求めに応じてくれる(ただし上位機種)
  6. 日々の現金が10万以下でも充分機能する

とまあ、こんな感じです。

銀行窓口に行っても両替にお金がかかるご時勢です。
入金で、銀行に足を運んでくれるような信用できるヒトを雇えばいくらかかるでしょう。

月額いくら、という設定で上記の現金にまつわる問題が解決するなら、検討してみる価値はあるのではないでしょうか?

弊社のようなところでは、検討して、それで終わりかもしれませんがこれを読んでくれた方の事業所・会社では有効なお話かもしれません。

次の人に感謝されよう

none_img_column?? ?2005.09.13

私は増えてきたスタッフに対し、仕事がチームで行われるときは、いつも 「次に仕事をする人の事を考えて仕事をしよう 」 と言うことを伝えています。

自分が、ある仕事の流れの中の一部分を担当したら、次にその仕事を受け持つ人に対して、流れを止めないように、また、その仕事を引き継ぎやすいように、相手を思いやる心や気持ちを大切にしたいということです。

たとえば、一声かけて、互いに声をかけ合って仕事をしよう、ということもそのひとつですし、自分のパートはここまで、と言わんばかりにやりっぱなしにすることはダメですよ、ということもそのひとつです。

処方箋がたくさん受け付けられた時の調剤室の中はとても忙しくて、一度に何枚もの処方箋の調剤が平行して行われ、とかく混乱するものです。

そのたくさんの調剤を管理するのは容易ではありません。

しかし、その流れをしっかり作るためにはスッタフ相互の意思の疎通や、次に仕事をする人に感謝されるような確実・着実な仕事が重要だと思います。

また、システマチックに一連の物事が運ぶためには、途切れない流れを作り、流れの途中で発生する突発的な出来事に対して柔軟に対応できるだけの 「 余力を持たせる 」 事が大事です。

チームワークと言うのは、次の人を思いやり、受け持つパート同士お互いに尊重しあえる仕事のことをさすのではないでしょうか。

「これ誰やったの?」というとき、その後に続く言葉は、「いい仕事だね」と言われたいものです。

責任は明確にしたい

none_img_column???? 2005.08.25

あるとき、薬局内で問題が起こりました。

重大な間違いでしたが、この時点から先にもし万が一進んでいったら、重大以上の深刻な問題に進みそうな間違いでした。
担当者には厳重注意と相成るはずでしたが、担当者が特定でません。
誰がやったのかどうしても自己申告以外に確認できない、わからない。。。

患者さまへの謝罪と病院への報告が済むと、社内ではこちらのほうが問題になりました。

薬局内では、これをきっかけに、調剤録や、作業伝票に全ての過程でシャチハタなどの印鑑を押印するという約束事が出来上がりました。
このことで、「誰がやった仕事なのかがわかる」仕組みをつくることができ、仕事の過程においてその段階を仕上げたのは自分だという責任を持たなければいけないという、意識の改革につながったと思います。

朝礼でも話題にしましたけど、最後に責任を取るのは店長、その上に社長。
でも一つ一つの過程をしっかり責任を取ることで間違いは飛躍的に減るものです。
精神論では間違いは減りません。

いかにしたら、間違わずに済むのか ? という問いかけを自分自身にし、その可能性を排除する仕組みを作ることがとても大事なことだと思います。

そして、もうひとつ、だいじなこと。
それは、誤りに気づいたときに、 『 すみません 』 と心から素直に言える心構えだと思います。
チームワークのためにはぜひ用意したい言葉ですね。