だいまる薬局7周年(2003年→2010年)

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だいまる薬局は、2010年5月1日開業7周年を迎えました。

 

この薬局が大きな事故も、トラブルもなく、また監督官庁の教育的指導も最小限に過ごせたのは、まさに奇跡です。
今まではラッキーで済んでよかったことが、突然変わるということは起こりにくいかもしれません。
しかしながら ラッキーだった事を額面どおり「ラッキー!」と受け止める時期は、たぶん、この7周年を節目に終わったのではないかと思います。

これからは、積極的に ラッキー(な状況)を 作り上げていかなければいけないということですね。

  • 弊社で働いてくれるスタッフのために
  • 毎日だいまる薬局がここに存在する事を疑わない患者さまのために
  • また私どもを信頼して処方箋を発行してくださる医療機関の方のその信頼を裏切らないために
  • その他、すべてのステークホルダーのために

弊社では、そんな観点から、本年度から日本予防医学リスクマネージメント学会に参加することにしました。

今後の予定は、次のとおりです。

2010年5月22日(土)   医療安全フォーラム2010 in 函館
2010年6月23日(水)   医療安全基礎講座2010
2010年9月4日(土)    医薬品安全管理研修会2010

たての物は縦に、よこの物は横に

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だいまる薬局の朝礼では、私の持ち時間の8-9割の時間は、おおよそ調剤とは関係ない話をし続けています。

  • トイレの掃除をきっちりしろ
  • 待合室の床の汚れを取れ
  • 窓はきれいにふいておけ
  • 冬は雪かきしろ
  • エアコンのフィルターを掃除しろ
  • レジの下の見えないところのほこりを取れ
  • ゆかに落ちている髪の毛や、ステープラーの針を拾え
  • コーヒーマシンのメンテをしろ
  • 流しの水垢を取れ

ふ?。話すほうも実は大変ですが、聞くほうはもっと大変ですね(笑)。

朝礼でよく言うことばは、【 たての物は縦に。よこの物は横に。 】ということです。

 

手を抜くところは抜いてもいいんだけど、対外的な部分や、屋台骨に関わるところや、精神的(こころ)な部分については、きちんとしようよといういうことを言ってるつもりなんです。
例えば、休憩室のイスが机の天板の中に収納されていない。
ちょっと席を立っただけかもしれませんが、いつもそれを収納しておく「べき」だとおもうのです。

せまいから、私が歩くたびに、いろいろなものが収納、修正されていけば、最大限広く使えます。
みんなやってよ ! というふうに思うのが私だけだと、コレはさびしいですね。

 

【 たての物は縦に。よこの物は横に。 】しておく事の効用は、他にもあります。

 

整理整頓しておくことで、普段と様子が違うときに、『 違和感 』を感じることができるような、感性を磨けます。

薬局の錠剤台の天板や、監査台はきれいになっており、そこに何か放置しようものならとたんに目立ちます。また、目立たせたいがためにわざと放置することもできます。

薬歴の収納もこの原理で、間違って収納しようものなら、とたんにはじかれてしまいます(ラベルがその役目を果たします) 。

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みんなが使う薬局の中だからこそ、きれいに、整理整頓し、たての物は縦に、よこの物は横にするような使われ方が必要なのだと言う事、いつになく確信してやみません。

さて、みなさんの職場はどうですか?

 

2006.08.18

責任は明確にしたい

none_img_column???? 2005.08.25

あるとき、薬局内で問題が起こりました。

重大な間違いでしたが、この時点から先にもし万が一進んでいったら、重大以上の深刻な問題に進みそうな間違いでした。
担当者には厳重注意と相成るはずでしたが、担当者が特定でません。
誰がやったのかどうしても自己申告以外に確認できない、わからない。。。

患者さまへの謝罪と病院への報告が済むと、社内ではこちらのほうが問題になりました。

薬局内では、これをきっかけに、調剤録や、作業伝票に全ての過程でシャチハタなどの印鑑を押印するという約束事が出来上がりました。
このことで、「誰がやった仕事なのかがわかる」仕組みをつくることができ、仕事の過程においてその段階を仕上げたのは自分だという責任を持たなければいけないという、意識の改革につながったと思います。

朝礼でも話題にしましたけど、最後に責任を取るのは店長、その上に社長。
でも一つ一つの過程をしっかり責任を取ることで間違いは飛躍的に減るものです。
精神論では間違いは減りません。

いかにしたら、間違わずに済むのか ? という問いかけを自分自身にし、その可能性を排除する仕組みを作ることがとても大事なことだと思います。

そして、もうひとつ、だいじなこと。
それは、誤りに気づいたときに、 『 すみません 』 と心から素直に言える心構えだと思います。
チームワークのためにはぜひ用意したい言葉ですね。

調剤過誤を防ぐ基本

none_img_daimaru??? ? 2004.07.13

私は自分自身で調剤をするにあたり、いろいろな間違いをしてきましたし、いろいろな間違いもまた、みてきました。
薬剤師をやっていて間違いをしなかったと豪語する人はいても(悲しい勘違い)、間違えそうにならなかったという人はいないだろうと思います。

  • うっかり間違えること
  • 調剤過誤
  • ヒヤリハット

どれも、違いは紙一重ですし、それほど私たち薬局で働く人にとってはある意味身近なことです。

どうしたらその間違いをなくすことが、また、ゼロに限りなく近づけられるかということにみんな腐心するところだと思います。

科学的な根拠はさておき、だいまる薬局では整理整頓がまず「いの一番」の基本、だと思っています。

倉庫や書庫、薬歴の棚や、薬品庫などが汚れ、整理されていなければ、その薬局は限りなく間違いに近いところにあるといっても過言ではなかろうと思います。

綿ごみ、抜け毛がたくさんの床…。いままでたくさんのそのような、あるいはそれに近い薬局を見てきました

誰かがやる?

そうなると、もはや誰も片付けません。きれいなものは維持しようとするけど、坂道を転がった状態は、なかなか元に戻せないのです。

今日の朝礼では、 「 棚の薬剤の向きをそろえようという(一見どうでもいいようなことを)意識しよう 」 という話をしました。でも、それが基本だと思います。薬剤名の取り違え、思い込みを防ぐ大いなる手段にもなると思います。

『整理・整頓』
几帳面であれ、とはいいませんが、意識をそこに向けてみたら調剤過誤のほんのいくらかでも、防げると思っています。