朝礼してますか?

だいまるコラム

だいまる薬局では、毎朝、朝礼をしています。

ちなみに毎金曜日は、終礼もします。

継続は力なり。

ある時期、形だけの朝礼なんて意味がないかと思ったこともありましたが、続けていると意味は見えてくるものだなと実感します。

たとえば、頻繁に患者さまの個人名が出てくるようになった…

これって、けっこう情報の共有になってるのではないかなと思っています。

情報共有ということでは、朝礼に参加しないパート職員さんのために朝礼ノートをつけてこれを見てもらうようにしています。

今朝は、加えてヒヤリハットの報告もありました。

ヒヤリとしたとき、そこから学ぶことはたくさんあるのではないでしょうか。

調剤室には危険がいっぱいです。数年前にも こんな記事 を書きました。

さて、だいまる薬局は1月決算です。

あとは税理士さんが通信簿をつけてくれるのを待つだけです。通信簿は、その会社が存続してこそ意味があります。

基本に立ち返って、毎日の仕事に生かす。

業務も、意識も、日々改善していきましょう。

今日の朝礼はそんな話をしました。

調剤過誤を防ぐ基本

none_img_daimaru??? ? 2004.07.13

私は自分自身で調剤をするにあたり、いろいろな間違いをしてきましたし、いろいろな間違いもまた、みてきました。
薬剤師をやっていて間違いをしなかったと豪語する人はいても(悲しい勘違い)、間違えそうにならなかったという人はいないだろうと思います。

  • うっかり間違えること
  • 調剤過誤
  • ヒヤリハット

どれも、違いは紙一重ですし、それほど私たち薬局で働く人にとってはある意味身近なことです。

どうしたらその間違いをなくすことが、また、ゼロに限りなく近づけられるかということにみんな腐心するところだと思います。

科学的な根拠はさておき、だいまる薬局では整理整頓がまず「いの一番」の基本、だと思っています。

倉庫や書庫、薬歴の棚や、薬品庫などが汚れ、整理されていなければ、その薬局は限りなく間違いに近いところにあるといっても過言ではなかろうと思います。

綿ごみ、抜け毛がたくさんの床…。いままでたくさんのそのような、あるいはそれに近い薬局を見てきました

誰かがやる?

そうなると、もはや誰も片付けません。きれいなものは維持しようとするけど、坂道を転がった状態は、なかなか元に戻せないのです。

今日の朝礼では、 「 棚の薬剤の向きをそろえようという(一見どうでもいいようなことを)意識しよう 」 という話をしました。でも、それが基本だと思います。薬剤名の取り違え、思い込みを防ぐ大いなる手段にもなると思います。

『整理・整頓』
几帳面であれ、とはいいませんが、意識をそこに向けてみたら調剤過誤のほんのいくらかでも、防げると思っています。

ヒヤリハット

none_img_column? 2004.02.10

調剤過誤にいたらないまでも、ほんの直前でいろいろな間違いを見つけることがあります。昨日もそんなことがありました。
錠剤カセットにちがう錠剤を補充したのです。入れた直後に違和感に気づき、もちろん事なきを得ました。

なぜこういうことが起こるのか、起こさないようにするにはどうするか、はたして自分には無関係なことなのか、これらについて朝礼で話しました。
いつ何どき、この悲劇の主人公になってしまうか、その可能性は高く、とても他人事(ひとごと)では済まされません。

『 自分なりの基準を必ず設けてください 』 という話をしました。

動作をするとき、何のために自分がこの動作をしているのかを考えられないような機械的な動きは、間違いを誘発します。
それは、『作業』です。私たちは、『仕事』をしなくてはいけません。

脊髄反射で身体が勝手に動くのではなく、せっかく人間なんだから、脳みそを使って、身体を動かさなくてはいけません。それが仕事です。
少なくとも、頭で考えて体を動かすとき、間違いはかなり減らすことができます。

短時間に、たくさんの患者さまが集中したときにうわずる気持ちを理性でぐっと抑え、頭で考えるトレーニングをしましょうと職員には訴えかけましたが、何度でも、これから同じことを言います。【2009注: いまでも、いつでも言ってます。】

  • あせっても
  • いらいらしても
  • ドンドンと足音大きくあるいても
  • はたまた怒鳴っても

調剤は1分も早くならないばかりか、こんな間違いを起こす可能性は飛躍的に大きくなることを私たちは理解していなければいけません。