日帰り人間ドック【2009年改】

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労働安全衛生法では、会社の「労働者の安全に配慮する義務」について、年1回健康診断を行うように定めています。

会社は利益が出ていようがいまいが、職場の安全や職員の健康に配慮する義務があり、そこで働くスタッフを守る社会的責任があるということです。

今年の検診は加入している 『 さぽーとさっぽろ 』 の助成を最大限に利用し、日帰り人間ドックの利用をすることにしました。
実際に お世話になったのはこちらの病院 です。
本来会社の勤務日でありながら実際には勤務が無い第2.3.4.5土曜? 【注】 を利用して1-2名ずつ検診を受けています。来週(2006年)7月15日で全員終了ということになります。
検診実施は法人としての会社の義務であるとともに、職員にも、受ける義務があります。
イヤだからといって受けないわけにはいきません(笑)。

【注】:2009年会社の規定が変わり、現在は完全週休二日制です

2006.07.12

インターネットは恐ろしい…【2009年改】

none_img_column (記事の引越し中です) 2007.03.22

ここ数日、タミフルについての新聞報道や、テレビの報道などで、驚かされています。

継続してまだまだ出てきそうですね。
インターネットで、タミフルの『 緊急安全性情報 』を引くに当たっては、独立行政法人医薬品医療機器総合機構 のホームページを参考にしました。
この中で、ハイリスク患者にはタミフルを使用することもあるという内容が出てきましたので、

ハイリスク患者とはなんぞや?

と、さらにGoogle検索していくと、ちょっと古いですが、こんなページ がありました。

ハイリスク疾患患者とは、慢性呼吸器又は心疾患患者、代謝性疾患患者(糖尿病等)、腎機能障害患者 をさすようです。
これらの患者はインフルエンザ感染で、肺炎を併発する危険などがあるのでそれを避けるためのようです。
これを見て、輸入販売元の 『 中外製薬 』 に厚生官僚が天下りしたという数日前(2007年)の報道記事を思い出し、またインターネットブラウザで検索してみたところ、報道していたのは2007年3月20日(火)「しんぶん赤旗」 であり、実名入りでした。
この記事の中で、中外が、厚生労働省OBの過去の経歴は個人情報だとコメントしていたので、興味本位でその個人名をGoogle検索してみると、恥ずかしい項目が。
ああ。
薬害タミフル脳症被害者の会の 「 皆様の声 」 や、薬害オンブズパースン会議2005/11/21の記事 などを見るにつけ、これらの声がどれだけ取り上げられるにいたっているのかということが気になります。

インターネット上では隠し事はできない仕組みになっていることを改めて考えさせられました。特に公務員など責任ある地位にいる人は特にマジメにマジメに正直にやらないと恥ずかしい思いをします。

真偽のほどのことではなく、 サーバーに残ってしまう  ということが、怖いです。
今回、厚生労働省が、タミフルの輸入販売元である中外製薬に対し、「原則として10歳以上の未成年者への使用を禁止する」よう「添付文書の改訂」を求めるとともに「緊急安全性情報を出すよう指示した」ことは、2005年11月18日の読売新聞 にあるように、
「緊急安全性情報を出す必要はない」とした同省の対応とは大きくかけ離れています。
いずれ、誰の責任ということが議論されることになるでしょう。
医療は本来受け手のためにあるのです。

その材料たる薬は、製薬企業や、卸業や、薬局の利益のために存在してはならないと思います。

 

『 これ、もうだめかも ? 』  という材料を使った料理は食べられません !
食材なら、レストランが使うことも、お客さんが食べることも絶対しないのです。

 

2007.03.22

その投薬は誰がやったのか ?

none_img_column??? 2004.12.09

その投薬は誰がやったのか? ?
株式会社N調剤という会社で働いていたときのことです。

皮膚科の処方箋が出たAさんに、Bさんの精神科の薬を間違えて投薬するという事故が起こりました。

私が経験した最初の大きな調剤過誤でした。患者さまからの電話後、入院の手配、代理人と称する人との交渉、毎日のお見舞いなど多大な労力とお見舞い金などの金銭的な交渉などその後1-2ヶ月に渡って毎日がとても大変でした。

もちろん一番大変だったのはその被害にあった患者さまであったことは言うまでもありません。
この事件は「だれがやったか」? は実は最後までわからなかったのです。犯人捜しの話や、各種の噂ばなしは、ありましたが、本当に誰がどのようにという部分がわからない。

間違いを誰がやったか、という部分はこのようにやったことすらわからない、という状況であることが多いのです。
みんな、もしかしたら自分かも ? という負い目があるのにその確証もない。
いつか、誰かが、必ず当事者になる可能性があるのです。
そのことに気づくと、じつは、その投薬は誰がやったのかを詮索してもあまり意味がないことがわかります。やってしまったことは元に戻らないのだから、次回そのことを「やらない」ためにはどうしたらいいのかを話し合い、考えることのほうが重要になります。
私はこの経験から

間違いを指摘したりすることより間違わない環境を作ることの重要さを考えさせられました

だいまる薬局の朝礼でも何度もこの話題がでました。常に「誰が何をやってしまったか」よりも、「やらないようにするにはどうしたらいいか」また、「明日はわが身であるという教訓をどのように生かせるか。」

薬剤師は、資格があることで、薬を作ることと、投薬することを任されます。

常に間違えることを前提に仕事の流れを作ることで間違いにくい環境を整えていけるのだと思います。

ヒヤリハット

none_img_column? 2004.02.10

調剤過誤にいたらないまでも、ほんの直前でいろいろな間違いを見つけることがあります。昨日もそんなことがありました。
錠剤カセットにちがう錠剤を補充したのです。入れた直後に違和感に気づき、もちろん事なきを得ました。

なぜこういうことが起こるのか、起こさないようにするにはどうするか、はたして自分には無関係なことなのか、これらについて朝礼で話しました。
いつ何どき、この悲劇の主人公になってしまうか、その可能性は高く、とても他人事(ひとごと)では済まされません。

『 自分なりの基準を必ず設けてください 』 という話をしました。

動作をするとき、何のために自分がこの動作をしているのかを考えられないような機械的な動きは、間違いを誘発します。
それは、『作業』です。私たちは、『仕事』をしなくてはいけません。

脊髄反射で身体が勝手に動くのではなく、せっかく人間なんだから、脳みそを使って、身体を動かさなくてはいけません。それが仕事です。
少なくとも、頭で考えて体を動かすとき、間違いはかなり減らすことができます。

短時間に、たくさんの患者さまが集中したときにうわずる気持ちを理性でぐっと抑え、頭で考えるトレーニングをしましょうと職員には訴えかけましたが、何度でも、これから同じことを言います。【2009注: いまでも、いつでも言ってます。】

  • あせっても
  • いらいらしても
  • ドンドンと足音大きくあるいても
  • はたまた怒鳴っても

調剤は1分も早くならないばかりか、こんな間違いを起こす可能性は飛躍的に大きくなることを私たちは理解していなければいけません。