GOOD NEWS です。

良い知らせというものは、忘れたころに届くものですね(笑)。

うちの薬局ではふつうの薬屋さんあるいはドラッグストアで販売してるOTC薬もおいていることは前に紹介しました。あれからおよそ1年後の今日、だいまる薬局から登録販売者試験の合格者が出たのです。

おめでとう。

アウトラインはこんな感じですが、傍から見ても難関だと思います。

  • 出願者数 1515人
  • 受験者数 1478人
  • 合格者数? 926人
  • 合格率?? 62.7%
  • 合否ライン 総合得点の7割以上かつ項目得点が4割以上

当人は、講習会などでは大変な努力を強いられてたようです。この合格は、たいへん喜ばしいことですし薬局を挙げてその努力を称えています。…また、カンパイか(笑)。

私を含めて「薬剤師」といわれるイキモノは、数十年前に偶然ウカッタ薬剤師国家試験に安穏としていることを由とせずに、日々自己研鑚しないと この試験?は解けません。
(午後の試験はこちら?)

薬局に勤務する薬剤師以外の職員は、ここに示す受験資格の項目をクリアすれば登録販売者の資格をとれる可能性があります。
個人的には、登録販売者は、薬剤師に次ぐ専門家としてくすり選択のアドバイスができることでいろいろ有利な展開を期待できると考えますので、資格取得を推奨しています。

水を差すようで申し訳ないですが(コラムなのでいいでしょう)、資格がアドバイスを可能にするのではなく、結局はアドバイスできるような人が資格を持つべきなのだと思っています。

医療の「安全」ということについて

ほぼ毎日、同じことを手を変え品を変えしながら朝礼で繰り返して話しています。

もし、病院という組織が、医療事故を起こしたら患者さんが一時大いに離れ、回復するのに5年以上はかかる。しかしながら、薬局はどうだろう?もし、調剤過誤(調剤事故)をおこしたら、一発廃業。二度と同じ経営で再開することは叶わない。

このことは肝に銘じなければいけません。

年に二、三回東京に出かけて忘れかけたことをおさらいしてきます。先日6月にも医療安全基礎講座をまた聞いてきました。今回は、安全とリスクについてここに書いてみたいと思います。習ったままですみません(笑)が以下のようになります。

[ 安全の定義 ]

  • そもそも安全は存在しない
  • 常に存在するのは危険(リスク)である。
  • 危険をいかに的確に予測し、確実に防止する努力をするかが、安全である。
  • 安全とは一人ひとりが力をあわせて作り出すものである。

[ リスクの定義 ]

  • ある目的に到達するうえで、予期せずに発生する危険性のこと。
  • 便益行為に伴う危険性
  • すなわち、医療事故はリスクそのものである。

何か、医療に係わる事故が起こったとき、原因を考える際「あいつなら」とか、「誰がそれをやったのか」とか、「彼の不注意」だから、と個人のやったことにしがちですがそれは間違っています。事故は、個人の個人的な問題ではけっしてないしそれをやっても防止策には全くなりえないという事です。
わたしも全くこの考えに同感です。私の薬局の運営はこの考えに基づいて危機管理をしているといっても過言ではありません。薬局という労働環境の問題だから、これを解決しないといけない。

つまり、昨今の原発事故にしても多くの報道でわかってしまった通り、経営として、組織としてお金をかけるべきところにかけていない事が事故の根本の原因だということです。

このシステムを使って、全自動錠剤分包機への錠剤補充、散薬装置瓶への散薬の補充、納品時に棚へ包装品を納入する際の検品などにも使っています。

調剤過誤防止システム

すべての錠剤をバーコードで管理

散薬秤量監査システム

全自動散薬分包機

これらの写真は去年から今年にかけて投資した安全対策です。

通常、処方箋を受け付けてから錠剤や外用剤や既製品の散薬などは計数調剤(数をカウントするもの)されます。入力した数値数量に従って棚から取り出すわけですが一番目の写真の端末を使って入力した数・品名が正しくピックアップされているかをバーコード管理します。二番目の写真がバーコードがついた引き出し。今大手の病院ではこの計数調剤も自動化されているようですが弊社のレベルでは過剰投資(ちょっとやせ我慢的ですが)です。
三番目の写真は散薬監査システム。何をどれだけ量るべきか、また、量ったか、を記録します。このデータは4番目の写真の散薬分包機に渡され患者さんの名前情報を含めて印字、分包されます。散薬を図る頻度のことは別にして、軽量の手間が激減し量り間違い、包数の間違いを飛躍的に排除できるシステム構築ができたと思います。

よく薬局店舗に金をかける必要はないという経営者を見かけますが、私は経済的に許す状況なら、それには反対。環境を整えることは士気向上、帰属意識の向上になると思っています。

前の店舗を出た(引越した)のも、とにかくうなぎの寝床のように間口なく狭い、換気が悪くくさい、たくさんのスタッフが昼休みに休憩する場所もない、ロッカーも満足にない、手洗い歯磨きも台所でする、トイレも患者さんと一緒、そんな店舗を作って貸そうとする強欲大家に嫌気がさしたのが理由です。(もっとも、もう一つ大きな理由がありましたがナイショにします)
もし、あのままの環境を放置してしていたら…、経営者として 「 労働環境を放置した罪 」 は重い…という結果につながったかもしれません。リスクマネジメントという観点からは決して放置できないものでした。
#そんな自分を褒めたいと思います(笑)。

さて、話を戻してリスクマネジメント。
わたしが経営者としてスタッフに安全行動をとってもらえるような環境を作った。しかし、その後、私が現場にすべてを任せたよ!では、企業の安全文化は育たないでしょう。危険行動、事故の芽は十分に予測できるはずです。事故を未然に予防する、予測して対策を立てることがとても重要なことです。繰り返し繰り返し、危険についてスタッフ全員の認知を共有させるための方策を考えることが大事だとおもいます。

  • 船場吉兆
  • 赤福
  • 石屋製菓
  • ミートホープ
  • 雪印??? etc.

職場風土、安全文化の崩壊で社会的制裁を受けた企業になるわけにはいかないのです。落とした錠剤に、フッと息をかけて分包するような会社であってはいけない。8年前に書いたこのことが、実践されているかどうか、それをしないことが弊社の文化になっているかどうか…。

最後にもう一度習ったことのおさらいを書きます。

リスクマネジメントの定義

危険による不測の損害を、最小限の予防対策経費で最大の効果を得るための経営管理であり組織として行う安全戦略行為。

だそうです。

トイレ逆流事件(笑)

毎日、いろいろな事がおこります。
昨日は、トイレの大用便器から水がゴボゴボ音とともに逆流するという事件がありました。
まだ患者さんが来られる前だったから、使用禁止の貼紙や、清掃中のバリケード(笑)をつくってすぐに工務店さんに連絡。
ほどなく配管工事屋さんも到着し点検してもらいました。

結果、 『 つまり 』 だそうです。

はて。何が詰まったのか。

いろんなことがありますが、さっそく、水に溶けるもの(トイレットペッパー)以外は流さないようにという貼紙を作成することにします。
主に利用する人たちは、患者さま。曖昧が通じないので、良いものは良い、悪いものは悪いという表示が必要だったことを忘れてたかもしれません。

待ち時間の長さにいらいらした患者さんがトイレットペーパーを丸ごと流してトイレを詰まらせ、あふれた水と汚物が待合室まで流れた事件を思い出します。
17-8年前の出来事ですが、今思うと、待たせる薬局も、待ちきれない患者さんも、どっちもどっちだったなあと思います。便所掃除をしに出勤してるんじゃないんだ!と思いながら這いつくばって掃除しましたが、この経験は今に多少なりとも生かされてるような気がします。

行ってはいけない店、つぶれてほしい店。

わたくし(たち)は、サービス業であることを自認しています。過去にも、いろいろサービス業にあるまじきお店のことを書いてきました

さて、最近、天ぷらを食べたくなってわたくしが学生の頃、よいお店だった、すすきのの名店といわれるこぎれいな店に入りました。

悲劇(笑)は、入った瞬間、 「 接客ダメだろうな、昔と変わったな 」 、と予感したにも関わらずその予感を無視してしまったために起こるべくして起こりました。待てど暮らせど料理が出てこない。何度も合図は送りましたが、ついに入店後50分!たったところで暴れて出てきました。(ほかのお客さんが見てるのを多少意識して俳優になったつもりで)

土曜、お昼時の出来事です。
材料のエビをどこかに取りに行ったのかもしれません。
コメを、農家に買い出しに行ったのかもしれません。
もしかしたら、しょうゆを切らして隣のすし屋に借りに行ったのかもしれません。
製粉所に粉を発注してたのかもしれません。

その間も、入り口には待ち席があり、そこには人がいたようですからまだまだ材料調達の段取りは続いていたのでしょうね。

もっと笑えたのは、隣に座っていたおじさんです。この方は、わたしたちが座る前からお待ちになっていたようです。
さて、やっと待ち焦がれた天ぷら定食が来ました。さ、たべよう!とおもったら、「天つゆ」が出てないんですよ。まるでギャグマンガですね。

この歳になると、予感は冴えるときがあります。

この天ぷら屋もそうですが、福岡と、長野の料理屋の予約でも立て続けにそんなことがありました。

福岡の店は、電話で予約したのですが、予感が的中して二回目の電話の時にお断りすることにしました(結果として電話口でわたしが暴れて!)。一度目の電話のときに、こういう希望があるから、と何度も念を押しました。先方から日を追って確認の電話が来ましたが、ひとグループは、ひと種類の料理でお願いしてますというんですよね。お店の都合で。わたしじゃなくても暴れたくなる人はいるとおもいますよ。

もう一軒の店は、最初にメールでやり取りした時点で、私の例の勘が冴えわたって断りました。メールのやりとりだけで充分です。わたくしの選択は正解だと思っています。なぜかというと、日本語が通じない。こちらが聞きたいことに答えるだけの国語能力がまるで無い。メールの返事が届くまでの間隔が、やたらキニナルくらい長い。間抜け。もう、ぴぴぴぴぴーんときます。

長野は、高名な戸隠のそばやさんでしたが、北海道にいながら長野に電話してるのに、電話口でそばのメニューを決めろといいます。つぶれてなくなってしまえ!そんな店。

そんなお店3軒に特徴的なのは、ホームページが立派なこと。リンクして見せたいくらいです。うわべに惑わされて後悔してる人はたくさんいると思いますよ。 見せたい!やっちゃおうかな。。。


ついでながら、乗ってはいけないタクシー

行き先を伝えても、逆にこちらに聞いて細かい路地に入ろうとしないタクシー運転手。地図も見ようとしない。iPhoneでみたら目と鼻の先だったけど、メーター倒したまま(課金したまま)で探すつもりだったのかな。一生さまよってればいい。

ついでながら、頼んではいけない旅行代理店

なかなか返事をよこさないSOHO形式の旅行代理店。行き先のホテルにささやかなサプライズを送りましたお受け取りくださいというので、待ってたけど「何もおこらない」のがある種のサプライズだった。早く風邪なおしてください。わたしに電話できないのは鼻声が理由だったそうですから。そんな代理店は、鼻が詰まって窒息してしまったほうがいい。

かゆいところに手が届かなくても ふつうの接客をしてくれればわたし(たち)は、満足なんですから。

地震も怖いけど、放射能もこわいです。

インタビューズ (2011年03月20日)

広瀬隆氏インタビュー

これは、こわいです。

ちょっと長い(77分)ですが原子炉、放射能というものがどんなものか、また危険を知らされない状況とはどういう事なのか、がわかります。

私は原子炉・原子力発電所が、嫌いです。

そもそも、この狭い日本列島に、原子炉を作る場所があるのだろうか、と思います。
便利さに慣れ親しんだ結果、本当に必要だと思っていたものが相応のリスクと引き換えに得られてきたことがわかります。
本当に必要?  勘違いかもしれません。
電気が通じていない病院、電気が通じていない薬局は考えられませんが、昔の病院も薬局も、今ほどの電気がなくても基本的な医療はできたはずなんですよね。何かが間違っているような気がしています。