停滞したときに何をする?【2009年改】

none_img_column (記事の引越し中です)

だいまる薬局は、一時期、薬局内の雰囲気が悪く、延べ人数で入るひとより辞めていくひとの数が大幅に上回るくらい、たいへん停滞したことがありました。
さて、そんなときにどうしよう ? 
という話です。

思い起こすのもおぞましいのですが、確かにそんな時期がありました。

 

たとえば、だいまるコラムのなかで、

育たない人は、時間が解決しない。 2005.10.20 とか、
失敗から学習 2006.01.09  などを書いていた時期にあたります。
【 2009年注 : このころ、二店目をやってたわけです 】

ダメな生き方をしている人ほど、自分がとてもかわいく、自意識が過剰になるわけだから、益々話がややこしくなります。

そして、経営者にとっての危機はいろいろな要素が絡まってまとめてやってきますから、時期、タイミング、波というのは避けようが無いのです。

しっかり地に足をつけていないとすぐに足元をすくわれてしまいそうになります。

自分でも気づかないようなことを、働くスタッフに、気づいてもってもらうおうと期待したというわけではありません。所詮、それは無理な要求です。

この期におよんでやったことは、「 FISH 」という本に出ている態度を選ぶことの大切さを訴えたものです。

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「 FISH 」はこのブログ を見て購入しました。
その後、すぐに居なくなっていただいた方もでましたから、効果は良くも悪くも、てきめんだったと思います。

まとめて何枚か、薬局内に掲示してますのでここで紹介します。

<<えらぶのはどっち ?>>

「 どうなりたい 」を選ぶだけで、態度を選べる

しかめっ面  ⇔  笑顔
無愛想  ⇔  愛嬌
作業  ⇔  仕事
昨日と同じ繰り返し ⇔  今日は創意工夫
怒りや恨み  ⇔  思いやり
疲労感/無気力  ⇔  楽しさ/元気
指示待ち  ⇔  自主的
無気力/無関心  ⇔  積極的/提案
報酬のための仕事  ⇔  仕事が報酬

私自身も停滞することで学んだことがあります。
それは、

  • スタッフにプレッシャーをかけすぎないこと
  • 過度の期待と信頼をかけないこと
  • 笑顔を絶やさないこと
  • 遊び心を持つこと
  • ゆとりを醸(かも)し出すこと

などです。

これらは雰囲気作りにはとても大切だと思いますが、どうでしょう

 

2007.03.14

育たない人は、時間が解決しない【2009年改】

none_img_column 2005.10.20

以前このコラムで、こんなことを書きました。

働くとはどういうことか 2005.7.11】
—何か結果を出すには、ある程度の時間がかかるということなんです。めげないで、腐らないで、毎日を地道に過ごす努力をしてみてください。きっといいことが自分の周りに起こることを信じて進んで見るという努力をしてください。—

 

世の中には二つのタイプがいるようです。

  • ひとつは、「自分の仕事を自分の責任で行う」タイプ。
  • もうひとつは、「ただ漫然と会社に行くこと自体が仕事」というタイプ。
  • 突き詰めていうと、「行動する人」と、「行動しない人」、でしょうか。

さらにタイプ分けすると、笑い話のようですが、

  • 「それがわかる人」と、
  • 「それがわからない人」。

自分は小さいながらも会社を経営することを通じて、いろいろな人を見て、

  • どうして積極的に動かないんだろう?
  • この人はどうして相手の気持ちがわからないんだろう?
  • どうして言われたことしかやらないんだろう?

と思うことが多々あります。
その答えのひとつが、経営者と労働者の決定的な違いだったんです。
自分自身、いろいろな情報を得ますし、取捨選択をする努力もします。たくさんの情報の中から自分が本当に必要な情報を得るために大事なことだと思います。
その方法のひとつは、インターネット配信のメールニュースです。
【2009年注:メールニュースの配信は終わってしまいました】
その中にこの文章を見つけたときは、ちょっと小躍りする思いでした。

「 ああ、そうか?。 」 と納得したものです。

ちょっと長くなりますが、先方の了解を得ていますので、全文引用します。

—-ここから引用—-
会社の経営者は普通の人には考えられないぐらいの時間を仕事に費やす。これは自分の会社に限ったことではない。一日8時間労働なんてことは決してありえない。それに対して見返りを求めているかというと、そうでもない。もちろん一般社員よりは良い給料をもらっていることは確かだが、給料がそのモチベーションになっているとは言えない。会社には、誰がつけたという訳ではないが、経営者と労働者という線が引かれて来るのだ。その線を越えた時点で、ものの見方も変わってくるし、つきあう人たちもかわってくる。この線を明確にすることは最近の経営では良くないとされているが、どこの会社でもこの線は結構明確に見えるものだ。

経営者として会社で働く人たちは、仕事が好きだ。難しい仕事にはチャレンジしたいと考える。まるで麻薬のように新しいことにチャレンジをしてゆく。それは労働者には理解できない行動だ。労働者は、同じ給与なら楽な仕事を選ぶ。だから、労働者には経営者の行動が理解できない。なぜ家庭を無視してまで会社で苦しい仕事をするのか。労働者には、それがお金以外の理由があるということが理解できないのだ。マラソンを走る人たちが、走らない人から理解されないのと同じ事だ。

これと同じように経営者は、労働者を理解することはできない。なぜ、がんばらないのか。なぜ、仕事に打ち込めないのか。自分たちの考えを労働者にも理解してもらおうと努力することが多いのだが、これは不可能なことだ。労働者から経営者になると言うことは、外からの影響で行われることではない。その人間が、何らかの変化を内部で持たなければいけないのだ。

ただ、経営者が労働者より偉いという考え方も間違っている。それぞれにはそれぞれの役割があるから、一概にどちらが人間として偉いと言うことは言えない。ただ、経営者の数と労働者の数を比較すると、経営者の方が少ない。そして給与を比較すると経営者の方が給与が高い。会社における責任ということを考えると、経営者の方が責任が高い。経営者の方がリスクが高い分、リターンも大きいという考えだ。経営者の多くは、他の誰もが自分とおなじ考えをすると考えがちだ。そして労働者の行動、心理が理解出来ないのだ。これが経営者の間違いなのだ。

労働者を違う考えをする人だと理解したとき、会社の経営は簡単になる。反対に労働者が経営者を理解するとき、その労働者は労働者ではなく経営者になってしまうのだ。自分が労働者か、経営者かを判断する方法は意外と簡単なのだ。1週間の中で、自分が仕事に使う時間と家族(個人)に使う時間を考えればよい。仕事に使う時間、仕事を考えている時間が長い人は会社でのポジションは関係なく経営者としてのパターンを実行している。反対にそうではない人は会社でのポジションが経営者であっても、労働者なのだ。

経営者と労働者では、人種が違う

この違いを理解することで無駄なフラストレーションを持つことは無いはずだ。
—-ここまで引用—-
つまり、無理やり育たない人を育てようと考えても、ダメなときは、ダメだということです。
資質とか、素質、本質を見抜かないといけないということは、とても勉強になりました。
20代に私が勤めた会社の社長 CEO は、 『? 全員が経営者になったつもりで !? 』 ?と会議で話していました。
印象には残っていましたが、今やっと、 「 これって無理 」 と確信するに至りました。

2005.10.20

 

【 さらに2009年言いたい放題 】
育つ人は、放っておいても自分から動きます。
育たない人は、常に待ちの姿勢を崩さないし、とかくいいわけが先にたつようです。
自分が正しいという信念は立派ですが、結局おこられて、すいませんという言葉を吐くはめに陥ります。
前者は、失敗した時にそれを学習し、自分の時間を使って克服すべく努力をします。しかし、後者は何度も同じ間違いをするのですが、なぜ、間違えるのかすらわかりません。 ある種、学習能力のようなものが欠けています。

自分がかわいい人種、というのはいつも言い訳に終始し自分をかばいます。
みていて見苦しいかぎりです。
過去にだいまる薬局にもそんな逸材がいましたが、彼ら(男女)に共通しているのは、自分を過大評価することでした。
そんなに「できる」なら、さっさと独立すればいいのです。自分の好きなようにやれますから。
でも、そんな彼らができることは、労働者として自分の給料が少ないということを訴える能力に過ぎないのではないでしょうか。

面接での風景が思い起こされます。
『 あれもできる、これもできる、あれもやったことがある、これもやったことがある。 アレも任されていた、コレも任されていた。』
さて、ふたを開けてみると…(笑)。。。
まあこれもひとつの能力かもしれません。
当時こちらも、心底、すっかりだまされましたが、2009年に風の便りで、よその面接でまたコレをやっていたというお話が聞こえてきました。

時間がいくらあっても育たないやつは育ちません。
本当にできるやつは、よく学習し、そして謙虚です。

失敗から学習【2009年改】

none_img_column? 2006.01.09

苦情がくることがあります。
病院から、患者さんから、この半年のあいだに

  • 特に月に1-2回の頻度で錠剤の不足
  • 患者さまへの接遇
  • 待ち時間
  • 配達の遅延
  • 一包化の仕方

などなどの苦情をもらいました。
問題の頻度と内容が、危機感を募らせます。

 

対応に苦慮することもありますが、すべてのケースで正直に対応することを求められます。隠すと必ず【露呈・露見】するものです。

おこられることを気にしないのではありません。失敗を隠すのではなく、そこから「学習」し、個人として、会社としての『失敗力』を身につけるのです。

 

【2009年注:先に言っておきますが、今はだいまる薬局にいないほぼ特定の数人の事を書いてます。私にとってはもう時効で、過去の話です。私は当時は隠れてアンポンタン薬剤師と呼んでいましたが、今は隠れる必要も無いので大声でアンポンタンと言わせていただきます。】

当時、まったく学習しない、出来ない社員がいました。
逸話を多く残しましたが、二つ三つ紹介します。

  1. 患者さまに、錠剤の不足が、機械の不調のせいだと言った社員がいました。
  2. この薬は「劇薬です」と患者さまに言った社員がいました。「劇薬」は「劇薬」だから事実です。でも患者さまは劇薬の意味を知りません。この患者さまは、劇薬を「自分の飲んでる薬に対してとても失礼な言い方をした」と理解しました。
    その人間の話し方が「下を向いて口の中でぶつぶつ言い放った」と患者さまに伝わりました。コミュニケーションの基本である「人」対「人」の部分が大いに欠けていた訳です。
  3. 患者さまから「あの人に薬を出させないで」とそっと耳打ちされました。「あの人になってから間違いが多くてね」といわれます。(実際はどうだったのか不明ですが、そもそもその時点でOUT )

みんな免許を持って、給料をとって仕事をしているんだろう!  なぜサービス業でありながら、サービスを提供すべき相手からここまで言われるような仕事振りだったのか、悲しくなります。

患者さまのためにではなく「自分の仕事がしやすいように」、「ミスが発覚しないように」、自分の仕事はここまで、と線引きしたらどうなりますか。

私は、ぞっとします。

当該アンポンタン薬剤師の尻拭いで、ある患者さんのお宅を訪問しました。

お父さんが、「うちの子はこの薬が無いと生きられない。それだけ大事に思っている薬だ。頼ってるんだよ。」といわれました。

 

処方を出した病院からは、もっと強烈に言い放たれました。

「処方をちゃんと入力してるんですね」
「はい」
「監査はやってるんですね」
「はい」
「じゃあ、(そのアンポンタン薬剤師について) 足りないのは錠剤じゃなくて注意力ですね」
「は、はい、ごもっともです」

 

失敗から学習して失敗力を身につける。私個人の場合は、

「猫の手も借りたいと思って、猫以下の人間を採用することは二度としない」

というのがこの半年で得た【失敗力】です。

 

【2009年注: 本当にこの時期は苦しかったです。人材に恵まれないという事が、果たして何のせいなのかわからなかった。変な人ばっかり引き寄せるんです。牽引の法則があるとすれば、私の考えが変だったのでしょうけど、なかなか自分のせいとはおもえないのが人情なんですよね。念のために言い添えると、2009年現在はすばらしい人材に恵まれてます。東苗穂の変な店を閉じて、その後2006年に入った全員が安定して勤めてくれていますから。】

調剤薬局って儲かる?【2009年改】

none_img_column?? 2006.06.01

札幌市内に限らず、クリニックビルとかモール形式の医院集積型センターが流行りです。
不動産の賃貸なので、保証金とか、坪あたりの家賃設定とか私も目にする機会があります。
家賃は、都心の一等地のそれも、弊薬局のような場所もあまり変わらないですね。
そして、調剤薬局は一階に入ることが多いせいか、設定そのものも高額です。

内科のテナント募集の家賃より調剤薬局の家賃が高いケースが多々あるようで、これもまたびっくりです。

そこには、機会均等、リスクの共有、などという考えはなく、調剤は替わりがたくさんいるし、競争も激しいからという理由で高額家賃が設定されているようです。

調剤薬局って儲かる?

あほな !
儲かるのは医薬品メーカーであって、調剤薬局ではないんですよ。
クスリ九層倍なんて言葉は、田宮二郎さんが白い巨塔に出ていたころの話です。
売上と利益の関係を見たら調剤薬局は「売上」は上がっても粗利益は3割行くかどうか。【2009年注:粗利益の数字は毎年悪化の一途をたどってます】

どうか、不動産屋さんは調剤薬局の現状をもっと勉強して適正な家賃単価を設定してください。

そして調剤薬局経営者の諸氏は、もう 顔に 『 やりたい 』 と書くこと を止めないと、本当に足元を見られていることを知るべきです。

誰でも ( 医師でも、薬剤師でも ) スタートの時期はお金がありません。
お金がないからこそ野心を抱けるし稼ごうと努力する気概も出てくるわけです。
医者はなかなか集まらないから、これくらいの家賃、薬局は儲かるようだからその1.5?1.6倍なんて事をやっていたら、将来大変なことが起こるかも…。

友人医師によれば、ちゃんとした教育をされた人材が出てくるのはやはり「医局」経由だといいます。医局がなくなったなんて新聞で言ってるけど実際は違う。医局が果たしている役割は大きいとのことです。
ビル診(メディカルビル)の空き家が目立ちませんか?

最初はお金がなくても、まじめにやっていれば医院経営が上手であれば、じきにお金も貯まる。
支払ったら自分のものになる形が良いと思うのは賃貸のマンションと持ち家を比較するまでもないでしょう。
そんな理由で出て行かれた空きテナントの話を聞くにつけ、難しいものだな?と思います。メディカルビルの空き家はなかなか埋まらないようです。

私の友人薬剤師は、こういっていました。これからの調剤薬局は、先方から「調剤、頼めないかな?」というような声がかかった物件しかやっちゃダメだと。
自分を棚に上げていうわけではないですが、はいはい、なんでもします。ぜひわが社に調剤をやらせてください。などど言っているようでは過剰投資の付けがすぐに回ってきます。

は?(ちょっとため息)。
でも、春です。今年も薬局の裏にはカモがちゃんときました。

 

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2006.06.01

【2009年注:雪解けとともにできていた裏の小さな池は埋め立てられ、カモが来たのはこの時が最後になりました。時代は変わっていくんですね。】

視力回復作戦【2009年改】

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私、佐藤は極度の近視・乱視でした。

メガネをはずした自分の顔は、小学生のとき以来見たことはなく、お風呂に入るときも、泳ぐときも、はずせません。

朝も定位置にメガネがないと、家の中でさまよう始末です。

視力は、検査表の「 0.1 」の大きな字が全くみえないくらいです。0.03と、0.04くらいだったはずですから、相当悪いですね(>_<)。

メガネをかけたのは小学校5年生のとき。
メガネをかけた瞬間、この世の中がすべて変わったような衝撃を受けたことを今でも覚えています。

さて、本題ですが、いまからちょうど2年前【2009年注: 2004年5月のことです】に近視を治すレーザー治療手術というものをうけました。何気なく説明を聞きたいというつもりで行ったのですが、説明を聞いたら手術したくなった、という感じです。

不安感はあまり感じませんでしたし、直前までどちらかといえば半信半疑でした。

手術は術前の検査がやたら手間でしたが、手術台に仰向けになってから降りるまで10分くらいしかかからなかったような気がします。

午前中手術が終わり、午後からの検査の結果、視力は両目とも「 1.0 」でした。0.03から、1.0の世界へというのは、これまた、小5の初メガネ体験より衝撃的でした。

やった人しかわからない ? かもしれませんが、その後無事に見えていますし、視力はますます安定してきていますので、そんなに怖いものではないようです。

興味がある方は、レーシック、視力回復、などでGoogle検索すると詳細はすぐわかると思いますのでお試し下さい。

なお、わたしは札幌で作戦を遂行しましたが、北海道内では、他に札幌市内の眼科1軒、函館市の眼科2軒で同様の手術ができるようです。【2006年当時】
うちの事務員さんは、函館までJRで数回往復しても安いといって函館市内で手術をうけました。
彼女もメガネ、コンタクトレンズがその日からいらなくなり、感激していました。やはりやった人にしかわからないのかもしれませんね。

2006.06.09

 

2009年注:
5年経過して、やや見えにくくなり、検査に行くと左0.8、右0.6くらいということでやや仮性近視気味という診断でした。
LASIK手術が悪いのではなくて、日常の生活習慣、パソコン、ゲーム、テレビなどの注視が問題であるようです。