医療では誰が顧客か

none_img_column

ずっと疑問に思っていたことでした。

 

サービス業ではお客さまがいて、お客さまに思いを馳せてあれこれと動く。

これが普通の話です。
医療だってサービス業ですとは言ったもののお客さまって誰のことなんだろう。
そんな事がわからなかったんです。

試行錯誤の中で、「お大事にどうぞ。ありがとうございます。」
と言ったこともありました。でもなんか変でした。

私としては、数ある調剤薬局の中からウチの薬局を選んでくださってありがとう、というつもりでしたが、患者さまが具合悪くなって病院にかかって、院外処方箋をもらって調剤薬局へ行き、そこで「ありがとう」では、

『私が病気になってつらいのに、この白衣を着た薬剤師はニコニコしながらありがとうといっている。これではまるで自分が具合が悪いことでコイツを喜ばしているみたいだ』

と思われても不思議がないことなんですね。

そんなとき、ある勉強の場で、「患者さまは、つらくて病院にかかるわけですから、やはりお客さまではありえません。顧客はその患者さまを取りまく周辺の人々です。」と発言された看護師さんがいて、私は今までの疑問が氷解するような思いがしたことを覚えています。

患者さまがつらい思いを話してくれたときはつらい思いを共有・共感し、しっかりとその思いに耳を傾けて聴くことを大切なことと教えてくれた友人医師がいます。
まさに病医院と調剤薬局は同じ患者さまに接するわけで、患者さまが主役たりうる環境を作るのは薬局も同じなのです。

ついこの前まで、顧客として患者さまを見てきた自分を反省しつつ今、この文章を書いています。

2003.07.24

こだわり

none_img_column(注:2009年 コンテンツ引越しのため、古いものをせっせと移し替えています)

記念すべきコラムの出だしです。

 

ホームページに文章をアップするということはとても緊張しますね。
今回は『 調剤薬局とは 』という自分のこだわりを書いてみたいと思います。

皆さんは調剤薬局って何?という問いかけに対してどんな答えを期待されますか。
私はもちろん薬剤師ですから調剤薬局は処方箋をお預かりして調剤するところであると思っています。

00011

それと同時に調剤薬局はサービス業であるという確信をもって仕事をしています。

では、サービス業とはいったい何をさしているのでしょうか。
私は自分が商売をしている家で育ったせいか、
よくわからないのですけど、このあたりに
とても 『 こだわり 』 を持っているような気がしています。

<サービスとは>

私は 『 サービスとは、受け手がそれをしてほしいであろうことを先回りして考え、してあげること 』 と定義されると思います。

 

調剤薬局においても、受け手である患者さまが、

  • 今何を思っているか
  • どうしてほしいか

を考えることから始まります。

患者さまは、なにも好き好んで調剤薬局の待合室にいらっしゃるわけではありません。きっと射るような視線でこの人に任せて大丈夫だろうか?と思いながら待っているはずですし、まだできないのか?と思っていることでしょう。

我々スタッフの表情や態度や言葉がけを気にしながら待っているはずです。もし自分が待たされる立場ならどうだろうということをよく自問します。

調剤薬局におけるサービスとは、コンピューター化された設備でもなく、華美な内装でもなく、ただただスピード早く薬を作ることで患者さまを待たせないということでもなく、患者さまに対してほんのあたりまえの心配りや、気配りができて、この薬局のスタッフが作った薬なら気持ちよく飲めるという安心感を与えることに他ならないのではないでしょうか。

 

2003.07.17

2003.07.16 移転開業時のだいまる薬局です

none_img_news-info

title_announce  はじめまして。だいまる薬局です。  2003.07.16

はじめまして。

0001

だいまる薬局の代表を務める佐藤宏幸です。
当薬局の代表は管理薬剤師と薬局の開設者を兼ねております。

縁あって( 2003年 )5月1日より新川7条16丁目の仮店舗で営業しておりましたが、
この度札幌市北区新川の現住所に移転してみなさまの処方箋を応需しています。

私は道南の上磯町 (現北斗市) 出身で、函館の高校を卒業した後昭和59年に東日本学園大薬学部を卒業、昭和61年に同大大学院を修了しました。その後薬剤師としての業務には全く興味が無いまま30歳まで遺伝子工学(バイオ)の研究機器の販売とサポートに従事しておりましたが、その年に、当時余市にあった調剤薬局ではじめて調剤業務と保険請求を経験いたしました。

その後紆余曲折を経て様々な調剤薬局で学ぶなかで独立を意識し、今日やっと薬局をはじめるに至りました。

だいまる薬局という名前は、私の先祖が大丸佐藤の屋号で薬種問屋を営んでいたことがあり古風な屋号を使うのも面白いと思いたち薬局名にしました。

当薬局のスタッフは私をいれて総勢5名。全く偶然ですが、そのうち4名が道南の出身者です。

——————————————————————————————-
◆懐かしい…、いま(2009年)は私を入れて9名です。ずいぶん変わりました。。。
——————————————————————————————-

今後、薬局の紹介は「だいまる通信」で、私のうん蓄は「だいまるコラム」で少しずつアップロードしていきます。これからも患者さまの方を向いた経営を心がけていく所存ですのでよろしくお願いいたします。