12周年を迎えて

だいまるコラム

2003年5月1日から数えて12年たちました。
よくぞ、持ちこたえてくれたぞ、だいまる薬局。

ひとりではできない事も、たくさんの人に助けられてここまでできたのだと思います。

感謝、感謝。

今の思いは、感謝のひとことにつきます。

毎年、5月1日は、その当時を必ず思いおこします。自分の中の記念日なのです。

そして、崖っぷちに立たった言い知れぬ恐怖感はわすれられません。

 

これからの薬局は、いままでの行政主導の分業からの脱却を求められてます。まずはかかりつけ薬局としての機能に戻ること、そして在宅・居宅業務の推進、さらには病気をつくらない事を目的とした予防医療の機能をもつこと。
言葉ではなんとか書けますが、これを実践しようというのは難しい…。

できない理由を探せば10個くらい簡単にあげられるけど、

できる事ひとつから始めることに異論はないはず。

なんでも、できる方向に考える!これを信条にいままでやってきたんだから、なんとかしていこう。

 

だいまる薬局も、とうとう10周年を迎えます

NEWS&INFO

平成15年、手さぐり状態で始めた「だいまる薬局」。

ことし2013年の5月で、まる10年です。

毎年思う事は、よく続いた、これからもマジメにやらないといけないなということです。

とにかくお金に困った創業期。

収益環境の悪化で、「ぎりぎり綱渡り」は今もあまり変わってませんが、当時に比べたら、「ぎりぎり感」は多少和らぎました。

でも、久しぶりに、当時の環境をおさらい(笑)をしておきます。

ほんとにお金が無かった。。。あれは味わいたくない。

 

開業10周年ということでスタッフの慰労も兼ねて、今年は京都へ記念旅行することにしました。

この計画は去年の友の会旅行のときから決めていたので、ちょっと先取りして4月末の3連休を利用し、行ってきます。

今回のテーマは
京都では、1733(享保18)年創業の田中直染料店 で? 『 染物体験 』 をすることに。

詳しくは、帰って来てから旅行記をまとめてお知らせします。

 

マーフィー牽引の法則

だいまるコラム

薬剤師だけのWEB上でのフォーラムみたいな語りの場がいくつかあるようです。

その中の一つでちょっと発言してみたところ長崎で薬局を経営している方からメールをいただきました。

調子に乗って自分のホームページ (ブログ) を大胆にも紹介したところ、ずいぶん前から読んでいただいているというのです。

え?ほんとうに?

しかも、拙ブログを見て開業を決めたというのです。

気絶しそうになりました。

そんなことって??

いや、いや、控えめに書いてるけど、本当はそんな不思議な出会いがあるという事を前から書いてるではないですか :-) 。

マーフィーの法則のこともどこかに書きました。

確かにそんなことってあるんです…。

 

こちらの薬局は、この2012年6月1日が開業日。

おめでとうございます。気持ちしか表せませんが、応援しています。

 

  • 給料が安いからとか
  • わたしは仕事ができるからとか
  • 人間関係がうまくいかないとか
  • 仕事が合わないとか
  • だから独立したいとか

そんなことを考えるのはもうやめましょう。

自分には何ができるのか

自分は何がしたいのか

自分はどんな将来を過ごしたいのか

人に影響されるのではなく、他人に影響をおよぼす自分の事 をもっと意識しましょう。

必ず、いい話は舞い込んできます。

おかげさまで8周年

2003年5月1日開業してから、今日で8周年を迎えます。
ほんとうに、周囲の方に恵まれてこの地で商売ができていることを感謝いたします。

これからも、地域のかかりつけ薬局になる覚悟で処方箋応需に積極的にかかわってまいります。

薬局の開業について 2008. 12. 30改編

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Q:?? 開業計画書はどうやって書いていけばいいのでしょうか。
A: いま、私の手元に、一番初めに融資を申し込んだ「 国民金融公庫 」へ
提出するために書いた開業計画書の写しがあります。

 

  1. 事業内容など
  2. 予定の販売先、予定の仕入先
  3. 必要な資金と調達の方法
  4. 開業後の見通し(月平均)

 

開業計画書は上記のような内容を網羅していくものです。
では、私の開業準備の場合、想像上の調剤薬局開業と、
実際はどう違ったのか、ちょっと検証してみましょう。

 

必要な資金は調剤機器に350万。
+)仕入れや経費など支払のための運転資金に400万、
_________________________________________
合計750万。

調達の方法は、自己資金50万( いかにお金が無かったか おわかりですか )と、
+)国民金融公庫からの借入が700万円で、
_________________________________________
合計750万円。

一見、収支は合ってます(笑) 。

 

【これだけあっても恐怖を味わった】

でも、実際に借りたのは2つの金融機関から合算で1500万円。
自己資金は、カードローンで借りた(笑) 50万円 。
親戚などからの借金が400万円。
_________________________________________
合計1950万円でのスタートです。

【注】
開業1ヶ月に銀行から1000万融資実行。
開業から8ヵ月に国民生活金融公庫から500万融資実行。
開業前(平成15年4月中)に公庫から750万円借りようとした案は、みごとに玉砕しました。

 

【手にできる金額は額面どおりではない】

しかも、借入金は、保証金を引かれて振込まれるということを皆さんは考えたことがありますか?
サラ金などに縁が無かったので、私はそのシステムは、融資を受ける過程で知りました。

1000万円 借りたつもりでも、実際の振込みは 9443731円 になります。

 

【返済は突然はじまる】

また、5/28に借り入れると、返済は6/2からです!

実際には、5/1開業ですから、借入が確定するまでの間は全部持ち出しです。
これは不安です。
きっとお金を借りて何かをやったひとにしか分からないかもしれません。

返済の原資は、通常、利益の中から出します。
でも利益が出てないとか、事業が始まったばかり だとしてもこれは待ったなしです。

  • 店舗を借りるのに、100万円
  • 仲介者へ権利金だといって200万
  • リース代3件の返済開始問屋の支払開始
  • スタッフ給料の振込み
  • 健康保険の引き落とし
  • 事務用品消耗品の支払

などなど出て行くものの多いこと多いこと !

5/1から営業をはじめ、初めて、社保診療報酬支払い基金からの振込みがあったのが7/23。
7/28に国保連合会からの振込み。

うれしいなどと思っている暇は全くありませんでた。

初めて手にした収入はあわせても400万円くらいでしたから
圧倒的に出て行くもののほうが多いわけです。

念のために申し添えますが400万円は利益ではありません。
単なる売上ですから、粗利率30%として考えたら120万円くらいです。
出て行く金額がいかに多いかおわかりでしょう。

収入があるまでに必要なお金、資金、これが運転資金です。

 

【反省の弁】

上記の開業計画書で、器具器械に350万円、運転資金400万円というのは、
全くの方便、夢物語の金額でした。

資金調達についても750万円で薬局経営を開始できると思ったのは、事業に対する、認識不足でした。

どんなに緻密な資金計画をたてても、思わぬお金がかかるのが常ですから、石橋をたたくにしても限度があります。

参考までに、銀行口座の月末残高を書きますね。
もっとも残高が大きかったのは、借り入れた直後の1100万円

6月末 445万円
7月末 516万円
8月末 292万円
9月末 179万円
10月末 191万円
11月末 139万円

残高としては、このあたりで、もうダメ、限界かな?
と思いました。

ただ、8-9月くらいから、扱い処方せん枚数も少しずつ増えてきました。

12月末 458万円
01月末 488万円

入っては出て行く、入っては出て行く、
こういうのを 自転車操業 というのでしょうか。

少しはドキドキ感がお伝えできましたか。
開業計画書は、あまり緻密に書いてもダメだし、
見通しが甘すぎて、
私のようにスリルとサスペンスを味わうのもどうかなと思います。

開業計画を書くときは、金融機関のために書いてはダメです。
あくまで自分の事業のために、むしろ厳しすぎるか ! と思うような気持ちでかかれることをお勧めします。

『 資金ショート 』は、突然来るように思われるかもしれませんが、私の例を挙げるまでもなく、既に、開業を志したときからの積み重ねでやってくるのですから。

2007.05.17