個人の裁量

だいまるコラム

自分が子供の時、どんな発言をしていたかなんて自分では覚えていないことが多い。

先日、母親から、こんなことを言われた。

あんたは、小さいころから人に使われたくないと言っていた、と。

カネに細かいくせに、計算が遅く、理解するのに時間がかかる子供だったらしい。

いまと変わらない!

独立して、何かをやる ことには子供の時からあこがれがあったらしい。

めんどくさいことがどうも苦手なので、適当なところで妥協するくせもあるようだ。

飽きっぽい。ははは。

 

ヒトからあれこれ指示されること自体が嫌なので、自分で考えるわけです。

愚痴は言っても始まらないので、違う視点を持つわけです。

自分を評価するのはいつも自分なので、他人からどう思われても自分は自分なわけです。

だから、なんでも自分で切り盛りしようとする。

要するに組織向きではないのですね。

このところ、ちょっとストレスに思うことが多くて、早めに決着つけたいなと考えます。自分の頭の中で考えたことが正しいとおもう偏屈な性格には、つける薬はないかもしれないのです。

 

◆私の人生の先輩が、雇われ社長をしました。

あのさ、鉛筆一本買うのにもたいへんなわけ。わかる???組織がもうガチガチなのよ。

さすがです。その官僚組織。さすがです。私には無理だけど。

◆最近、子供くらいの歳の営業マンと興味深い話をしました。

13時の約束のために、8:45には新千歳についてたんです。
社長から、移動の時間は勤務時間に含めるなと言われてます。
出張は必ず日帰りです。札幌も沖縄も!GPS追跡つきですって。

さすがです!。その社長。若いのに、さすが。

私には、無理だけど、それを社員に徹底させるというのはすごい。

 

わたしは、自由気ままにやってきたと思います。個人の裁量を、自分個人で認めてきたからのびのびとできた。おもうんですけど、いままでも、きっとこれからもそうやって行くと思います。

 

 

12周年を迎えて

だいまるコラム

2003年5月1日から数えて12年たちました。
よくぞ、持ちこたえてくれたぞ、だいまる薬局。

ひとりではできない事も、たくさんの人に助けられてここまでできたのだと思います。

感謝、感謝。

今の思いは、感謝のひとことにつきます。

毎年、5月1日は、その当時を必ず思いおこします。自分の中の記念日なのです。

そして、崖っぷちに立たった言い知れぬ恐怖感はわすれられません。

 

これからの薬局は、いままでの行政主導の分業からの脱却を求められてます。まずはかかりつけ薬局としての機能に戻ること、そして在宅・居宅業務の推進、さらには病気をつくらない事を目的とした予防医療の機能をもつこと。
言葉ではなんとか書けますが、これを実践しようというのは難しい…。

できない理由を探せば10個くらい簡単にあげられるけど、

できる事ひとつから始めることに異論はないはず。

なんでも、できる方向に考える!これを信条にいままでやってきたんだから、なんとかしていこう。

 

100円を稼ぐということ(2009年改)

none_img_column??? ? 2005.03.29

子供のころ商売をやっている親にから『 100円を稼ぐということがどんなに大変なことかわかるか ?? 』 と言われてきました。

自分が商売をやって、初めてこの言葉の意味がわかったような気がします。

つまり、100円を 「 給料としてもらうこと 」 はたやすいことでも、自分が 「 その100円を稼ぐ ( 得る ) 」 ということは、こんなにも難しいんだということです。

  • 100円を得るための仕組みを考え、
  • 働き、
  • 廻りに気を遣い、
  • 仕入れ、
  • 支払いをし、
  • 残った中から税金を払い、

そして最後に残ったものが「100円」なのです。
みんな、普通にやってることなのですが、大変な思いをしているんだろうな、ということがわかりました。

ちゃんとやってない人も見てきました。
稼ぐけど支払わないという技(ワザ)も実際に見ました。債券を買うとか、不渡りになる小切手を買うとか、こういうふうに使う知恵もあるんだというのを見ました。表の顔がしっかりしていれば、世界に輪を広げる〇◆△クラブの幹部をもやれるんです。

いやー、すごい、すごい。
見聞きした事例に共通しているのは、税金は払わないという方針。

いろいろな方がいますけど、だいまる薬局は、税金をしっかり払います。ちなみに、2005年1月が有限会社だいまる薬局の第一期決算にあたります。

黒字か赤字か ? ギリギリのせんで、大問題でしたが、ある人から 「 会社を大きくするなら黒字を出して税金を払うべきだ 」 ということを教えられました。
また、逆も真なりで、家族経営に徹するならぎりぎり黒字とか、ぎりぎり赤字などと、やり方はいくらでもあるようです。

ただ、私は支払うべきものは支払うという方針をとりましたし、発展させたいという希望を持っていますので、黒字を出すように努力しました。

「 税金の支払い義務を全うせずして、社会的信用なし 」 ということです。

税金を支払うための現金を銀行からおろすことを考えると、胃の辺りが きゅーっ とするのは、やせ我慢の証拠かもしれません。 
もう少し口座に現金を残したい…今日この頃ですし、まだまだ、サラリーマンで「楽剤師」をして、ただただ毎月決まった日に給料を頂いていたときのほうが収入は「 はるかに多い 」のです。

ただ、今、過去との違いを感じるのは、100円を稼ぐ大変さを身につけたら、もっと発展させることができるのではないか ? という希望をもてること、大変さがやりがいにつながるという希望をもてることです。

( 薬局 ) 開業のために必要なもの 2009.1.5改編

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Q: 薬局を開業するには何が必要なのでしょう ?

A: 単刀直入に、資金を用意する前に、 なんのために開業するのかという精神的な動機と、それを維持するための精神的努力が特に必要  だと思います。

その理由を説明しましょう。

「 資金集め 」などと称して、お金を手当てしようとした などという話しは、使う理由も無いままに貯金を始めた、という事に等しいわけで、目的も無しに何をしてもその先にゴールは見当たらないわけです。

開業するに当たり、税理士に相談した弁護士に相談した成功者に相談した、そして資金計画を作ってみた、などといっても、はっきり言ってなんの足しにもなりません()。

そんなことは、走り出してからやることであり、走る前にそれらでよろいを着ることは「 足かせ 」であるし、じゃまな重装備だと断言できます。

挙句の果てに、『 お金に余裕が無いので資金集めに苦労している 』 などというまことしやかな発言を聞くと、その人は、このまま一生お金に苦労するんだろうな、と思い、かわいそうにさえなります。

お金を稼ぐ、ということは、どれだけ苦労することか。

つかうことの何倍もの苦労があるからこそ、お金は大事なものなのです。

開業には当然お金が必要です。
しかし、お金が必要であるということは、お金そのものもさることながら、その人が、お金を身の回りに集められる精神を身につけることが必要だということに他なりません。
成功しようとする人は、お金に好かれているという実感を先に持たなければいけません。

使うことばかり先に考えていると、身の回りからお金がなくなります。
実はお金がその人から離れているのです。

また、給料を貯めて独立なんてことは考えないことです。
貯めてから開業などと思っているとチャンスを逃します。
貯めるより大事なことは、他人資本を使わせてもらえるような自分になることです。

使ってばかりいれば給料だけでは足りなくなり、生活も立ち行かなくなります。
お金が足りない、と精神的に追い詰められ、お金をどうしたら調達できるかなどという事を考えるでしょう。

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そんなあなたには、サラ金がビジネスとしてあります。
どうか、お願いですから!、知り合いから金を借りようなどと思わないで下さい。

もし友人知人から借りたりすれば、どんどん、お金に嫌われるだけでなく、
その大切な友人知人からも嫌われます。
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つまり、このことから、
お金が手当てできないから開業が困難であるというのがうそであるということがわかります。
うそが言いすぎなら、認識のズレとでも言い換えることができましょう。

他人に甘える精神構造こそが独立開業にもっとも困難を与えるのです。
他人に相談して自分自身が安心するという 「 迷惑な行為 」 が開業できない一番の原因です。

ひと、もの、かね

これらは、開業しようとする人について回ります。
高い志(こころざし)をもっていれば自然についてくるものです。
高い志などといっても、たいしたことではありません。
何のためにやるのか、それをはっきりさせておけばいいのですから自ずと必要なものはわかるのではありませんか。

2008.01.16

リースとレンタルと割賦のちがいについて 2009.1.4改編

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Q:資金調達の方法として、リースがありますが、レンタルとの違いを含めてどんなものか教えてください。

A:個人で、薬局をやるときはお金が無いものです。

お金が無い。このことが事業を起こそうという原動力になることもありますから、お金が無いことが悪だとばかりは言い切れません。

そもそも、今までサラリーマンだった人間が1000万単位のお金を持っていることがおかしい。

ぜったいおかしい(^^)です。

確かに、持っている人もいました。でも、きっと、家の中に家具は揃ってないし、車も15年は乗っているに違いありません。つまり生活が慎ましやかで、辛抱なのです。

そんなひとは無借金で薬局ができますからこの記事は読まなくていいはずです(笑)。

さて、本題です。

お金が無い人は他人の資本をつかいます。
銀行融資、国民金融公庫、ですね。これは金融(お金)です。
リースは、「物を融資してもらう」ことで、我々は占有使用料を払うと考えたらわかりやすいと思います。

薬局では、例えば、レセコンとか、患者さま用待合室の備品、調剤用の機器類、薬品棚などなど、たとえば総額1000万のものを5年間で分割支払する、という考え方です。
ただ、割賦の場合は払い終わればモノは自分のものですが、リースはあくまで所有者はリース会社です。

また、レンタルは必要なときに必要な期間 ( 短期 ) だけ利用するのが主な利用法です。
リースは期間を5年とか6年とか長期に設定するのが普通で、その間、解約はできないことに注意が必要です。

メリットとしては

1) 機器の経年による陳腐化防止
2) ちょっと難しいけど「損金」扱いされ税法上有利
3) 金融と別立てで資金調達したのと同じ効果

などがあると思います。

実際、いろいろな事務的なことを自分で考えなければいけないのかというと、けっしてそうではなく、機械屋さんや、レセコン屋さんに相談すると万事うまく運んでくれることが多いです。

大事なことは、お金が無いことイコール事業ができない、ではなくて、できる方法を考える気概をもつことで解決していく姿勢です。

その姿勢があれば独立はできます。