気づき

だいまるコラム

人間、誰かに強制されたら何か気づきを得ることができるかというと、実はなかなかそうじゃないんですね。

ハッと気づく、とよく言います。

でも気づきは、 『 気づくための準備をしている人に神様(潜在意識)が気づかせてくれるご褒美に違いない 』 、と最近思います。

誰かに言われたことを、そつなくこなすだけの毎日では、その人は、言われたことをそこそここなせる人材 でしかないでしょう?

頼まれたことの真意をわかって仕事をする人 に改造・アップグレードするためにはどうしたらよいか。

言われたことの意味を頭で考えよう、考えよう、とする人はたくさんいます。(言われたことすら満足にできない人が結構な確率で存在するので、まだマシかもしれませんが…)

だいたい、この場合結論が出ません。

判断できないから、「センセイ、わかりません、どうしたらいいでしょうか?」 という感じになってしまう。

身体を動かす(行動する)ことが、すなわち気づきなんだけど、そこにはなかなか気づかない。

普段から、問題点を考えよう。

さらに、一歩踏み込んで考えよう。

解決するには、どうしたらいいかもっと考えよう。

ある程度考えたら、次は、行動しよう。

気づいて、行動するヒトは光ります。

気づいて、知らんぷりしてるヒトは、周りから 『 あの人気づいてるのに 』 と思われてる事を知るべきです。

さて、

わたくしは、たまに薬局の外回り、内回り、夜警:-)と、パトロールします。

理由は、異変や違和感(空気)を察知するためです。

時には冷蔵庫の中のお茶の量が昼休みに、みんなに行きわたる量かどうか!まで。
(ダカライツモレイゾウコアケテルノカ? イヤシイダケジャナイノカ)

行動しないと誰もやってくれない立場なのかもしれません。

そんな立場になったら、みんな行動できるかもしれません。

だけど、普段、料理してない人が、今日 突然 台所に立って料理ができますか?

そんな立場になるつもりがないかも知れないあなたには、

  • 毎日が楽しいですか?
  • 楽しくする努力をしてますか?

と控えめに:-)訊ねたい。

 

気づきを得て、行動すると、いろんなことが「良い方に」変わりますよ。

好転します。

周りからコマカイネと言われても、いろんなことが好転するんだから、いいじゃないですか。

銀座4丁目界隈散歩

?

所用で東京にいきました。

?当日朝は、ホテルチェックアウトまでの時間に、並木通り、晴海通り、みゆき通りをあるきました。
ただでさえ記憶があいまいになっているのですが、ある有名 メンズショップの前で懐かしい思いでショウウィンドウをのぞいてみました。

すると、中から箒を持った男性が出てきて掃除を始めるではないですか。

思わず声をかけました。
「いつもこんな早く出勤されてるんですか?」
「はい、わたしだけですけど週に何回か」
「店長さんですか?」
「はい」

開店まで二時間半もあるんですよ! みゆき通に向かう途中なぜか、涙が止まりません。 自分は独立前にあんなに一生懸命はたらいたか?単なるラッキーで今、生きていないか?

ショウウィンドウの話をして、洋服の話をして、また立ち寄っってくださいと言われましたが行けません。 たぶん、店にはいって、あの店長さんの顔みたらきっと泣いたと思います。
なぜ、涙が出るのかわからないのですけど、きっと何か気づきをもらったんだと思っています。

朝礼話題

二点ほど、朝礼の時の話題を紹介します。
先週の土曜日は、ちょうど出勤日でしたのでまたまた私の大好きなトイレ話題で一日を始めてしまいました。
私は、トイレに入るととにかく汚れが目に入って用を足すのが遅れます。
さて、これは、なぜでしょう。
答えは、『 目に入ってしまう、視界に訴えるものが飛び込んでしまう 』 から
なんですがこの理由(わけ)を 話したのが1点目。
さて、なぜだとおもいますか? 厚紙でトイレの模型(笑)を作って熱弁をふるいました。
視点が違うわけです。見てみないふりをするのが、一番簡単だけど小さな薬局ですから、結局誰かがやらないといけない。ポイントを絞った見方ができるかどうかは、トイレの掃除も、仕事の進め方も全くいっしょ。今日はトイレ掃除、完了しました!という直後に入っても私は視界にいろんなものが飛び込んでくるのだから、これは、めんどう。
しかし、結果として 『 トイレ掃除は気づき 』?です。気づけば次の一手が考えられる。考えて行動すれば結果もでる。やっぱり、なんか儲かった気がします。
自分の家のトイレの掃除や、部屋の掃除、窓の掃除、以上の事を薬局(会社)で求めるられるのが苦痛だったらいつでも相談にのりますが、何か?(笑)。
話は変わって、今週の朝礼で新しく仲間入りした薬剤師のFさんからのお話。
今を時めくゴルフの石川Rさんの習慣を紹介してくれました。 トイレに入って、洗面所の周りをきれいにして出てくるというもの。
良い習慣を続けるというのは、大変だけど、続けることで得られるものがありますね。良いことをしているという高揚感もそのひとつでしょう。
薬局で薬を作り患者さまに渡す私たちの仕事は毎日気づきが求められる仕事です。よくルーチンワークをこなすだけだというような言い方も聞こえてきますが、ルーチンワークをこなすためには
  • 様々な患者さまのニーズをくみ取る感性? や
  • 日常の出来事から異変に気付く能力? や
  • 突発的なことをうけとめサラッといなす柔軟性? や
  • 毎日を楽しく過ごす積極性? や
  • 嫌なことも楽しさに変える気分の切り替え能力
などが必要で、これらがパソコンのバックグラウンド処理のように、いつも見えないところで働いていることが必要です。
この仕事に向いてるかどうかは、そのあたりにあると思います。
誰でもできる仕事などと思わないでほしい。
良い習慣を続けられる感性の持ち主だけが生き残るような気がしますが、何か?(笑)

社長たるもの何に給料を払う ?

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だいまる薬局には現在 約10名 ほどスタッフがいます。

私(代表者)がサラリーマンとしてやっていた頃のことを思い起こしてみますと、給料は、定額が決まった日に自動的に入ってきて当たり前でした。なおかつ、評価や考課があったわけでもなくただ薬剤師であるという事で給料の額面も決まっていたような事だったと思います。

時代は変わり、自分が給料の計算をする立場になってはじめて経営者が何を求めて給料の計算をしているのかという事がわかりはじめました。

ある知り合いの社長さんは、こう言いました。 『 私は給料日になるとがっかりする。なんぼ経費節減だ、節約だ何だと言ってみてもXXXにこの給料を払うことがイチバンの無駄遣いだ! 』

リアルですね?、過激ですね?。

もし面と向かって言われたら気絶するかも知れませんね?。

でも、コレが世の社長さんが思っているホンネかもしれませんね?。

ところで、だいまる薬局における人事考課なんてのは今のところありませんが、せっかく上記で世の中の仕組みの一端を紹介したのだから、私が本音でコレができたら給料をあげたいと思うこと ( キーワード ) を思いつくまま羅列しますね。

  1. 愛想よい笑顔
  2. 感じよい声のトーン
  3. 敏感に察する能力
  4. 俊敏な動きができる構え
  5. 何事も気持ちよく進んでできる準備
  6. 周囲への気配り
  7. 慎重な言動
  8. 自分のお金を使える潔さ
  9. 私が中心にやりますというリーダーシップ
  10. 舞台に上がる心構え・演技

なんだ、いつも言われてることじゃないか、とおもったアナタ…。
続いて、ある女性経営者の口から出た言葉をご紹介します。

『 冷庫に冷庫の機能を求めちゃダメなのよ。冷蔵庫は冷やすため、冷凍庫は凍らせるために使わなくちゃ。 』

つまり、その人が持っていない機能を求めてはいけないという事の核心を突いた言葉なのですが、私は冷蔵庫や冷凍庫はそうだろうけど、人はもっと変わることができるのではないだろうか、と思う今日この頃なのです。

問題は、気づき。 気づきがあれば人間は変われると思います。 若い人は我々のような年代の人間よりはるかに有利です。
では、気づきをどうすれば得られるんでしょうね。視点を少しだけ変えてみましょうか。

数日前、だいまる薬局の待合室のいすにボールペンで15cmくらいの線が引かれていました。いわゆる落書きではなく、なにかの腹いせ?とおもわれるようなものです。

線が引かれていた、と報告するのが 気づき、じゃないんですよ。

なぜ椅子にわざとらしい線が引かれていたか、病気がそうさせたのかもしれませんが、その前後何か気に食わない対応があったのではないか、気に入らない掲示の文言があったのではないか、われわれの接遇は充分であったか、もしかしたら言葉が不適切ではなかったかのか、タイミングが悪かったのではないか。

もしかしたらどれもあたってないかもしれませんが、こうやって考えることが次の気づきにつながるはずです。

ボールペンでかかれた椅子は一脚たいした値段じゃないんです。その後、破壊されたら買い換えればいい。でも破壊され続けないように考えることに自分の給料の価値があると考えてくれたら 上記の社長さんの憤りも、少しは減るハズです。

なぜ? を考えて、気づきを得てみませんか。

私だって、最初から社長であったわけではないです。社長的に物事を考えてきたから、なんとなく今、社長をしてるんですから。

トイレ掃除は楽しい ?

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だいまる薬局の朝は8:45に朝礼がはじまります。

 

このまえ、一緒に食事した別業種の社長さんから、朝礼をしてるのかと聞かれたので、もちろんやってますよと多少威張って答えたところ、へ?という感嘆符つきの声。

たたみかける様に、『 トイレ掃除も、もちろん私の仕事ですよ 』 というともっと驚いてくれました。

最近は、このトイレ掃除は【 楽しい 】という、陶酔の域に達しています。
そんな話しです。
まず、きれいになるのがうれしい。そして必ずひとより早く会社に来たことがうれしくなる。

— 本来、ここで書いてしまうと密かな楽しい思いが薬局内でも公開されてしまうので、「 書くのはどうしようかな? 」と思いつつ書いてます —

便器は磨くと光ります。つやが出ます。クロームメッキの部分などは曇りが取れると、びっくりするほど光るんですよ。

いつも思うことは、きれいなトイレに入るとそれだけで運が開けるような ( たぶんに錯覚かもしれませんが ) 気がするということです。
想いの効用は大きいですから、錯覚でも大事です。

掃除には、自分なりの手順があって、それをたどるとまた、きょうも上出来、と満足するのです。
掃除道具まできれいにしてることをみんな気づいてるかな
いわれた事だけやってると、ここが汚れるはずだな?とか思いながら。

だいまる薬局の掃除は、社長だけがやる仕事じゃないので、日中も患者さまが使った後は必ず点検してもらうようにしています。
夕方もスタッフの当番があります。
それでも朝に掃除すると、やっぱり、今日もやってよかったと思う瞬間があります。
私は思うのですが、掃除( トイレに限らず )は気づきを養う大事な仕事だと思います。

  • 掃除をした人が、なぜここがこのように汚れるのかに気づき、また普段の生活で汚さないように気を配り、さらに汚れるであろうところをきれいにすることで、他の人への気配りとか配慮ということを覚える。
  • 誰かが掃除してくれることを期待せず、当番ではない自分が使った物を元の状態にする努力ができるようになる。
  • 気づきのレベルが上がることで見過ごしていた汚れが気になる人間になる。
    つまりこの程度までの汚れでは掃除しようという反応が起こらないという、 【 閾値 】 が低くなり、ちょっとした汚れでもきれいにしようという反応ができる人になれる訳で、

この効用はとても大きいでしょう。
わかってはいるけど、なかなかできない、という方は、それは、わかっていないのだと私は考えます。
2007.07.13