トイレ掃除は楽しい ?

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だいまる薬局の朝は8:45に朝礼がはじまります。

 

このまえ、一緒に食事した別業種の社長さんから、朝礼をしてるのかと聞かれたので、もちろんやってますよと多少威張って答えたところ、へ?という感嘆符つきの声。

たたみかける様に、『 トイレ掃除も、もちろん私の仕事ですよ 』 というともっと驚いてくれました。

最近は、このトイレ掃除は【 楽しい 】という、陶酔の域に達しています。
そんな話しです。
まず、きれいになるのがうれしい。そして必ずひとより早く会社に来たことがうれしくなる。

— 本来、ここで書いてしまうと密かな楽しい思いが薬局内でも公開されてしまうので、「 書くのはどうしようかな? 」と思いつつ書いてます —

便器は磨くと光ります。つやが出ます。クロームメッキの部分などは曇りが取れると、びっくりするほど光るんですよ。

いつも思うことは、きれいなトイレに入るとそれだけで運が開けるような ( たぶんに錯覚かもしれませんが ) 気がするということです。
想いの効用は大きいですから、錯覚でも大事です。

掃除には、自分なりの手順があって、それをたどるとまた、きょうも上出来、と満足するのです。
掃除道具まできれいにしてることをみんな気づいてるかな
いわれた事だけやってると、ここが汚れるはずだな?とか思いながら。

だいまる薬局の掃除は、社長だけがやる仕事じゃないので、日中も患者さまが使った後は必ず点検してもらうようにしています。
夕方もスタッフの当番があります。
それでも朝に掃除すると、やっぱり、今日もやってよかったと思う瞬間があります。
私は思うのですが、掃除( トイレに限らず )は気づきを養う大事な仕事だと思います。

  • 掃除をした人が、なぜここがこのように汚れるのかに気づき、また普段の生活で汚さないように気を配り、さらに汚れるであろうところをきれいにすることで、他の人への気配りとか配慮ということを覚える。
  • 誰かが掃除してくれることを期待せず、当番ではない自分が使った物を元の状態にする努力ができるようになる。
  • 気づきのレベルが上がることで見過ごしていた汚れが気になる人間になる。
    つまりこの程度までの汚れでは掃除しようという反応が起こらないという、 【 閾値 】 が低くなり、ちょっとした汚れでもきれいにしようという反応ができる人になれる訳で、

この効用はとても大きいでしょう。
わかってはいるけど、なかなかできない、という方は、それは、わかっていないのだと私は考えます。
2007.07.13

たての物は縦に、よこの物は横に

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だいまる薬局の朝礼では、私の持ち時間の8-9割の時間は、おおよそ調剤とは関係ない話をし続けています。

  • トイレの掃除をきっちりしろ
  • 待合室の床の汚れを取れ
  • 窓はきれいにふいておけ
  • 冬は雪かきしろ
  • エアコンのフィルターを掃除しろ
  • レジの下の見えないところのほこりを取れ
  • ゆかに落ちている髪の毛や、ステープラーの針を拾え
  • コーヒーマシンのメンテをしろ
  • 流しの水垢を取れ

ふ?。話すほうも実は大変ですが、聞くほうはもっと大変ですね(笑)。

朝礼でよく言うことばは、【 たての物は縦に。よこの物は横に。 】ということです。

 

手を抜くところは抜いてもいいんだけど、対外的な部分や、屋台骨に関わるところや、精神的(こころ)な部分については、きちんとしようよといういうことを言ってるつもりなんです。
例えば、休憩室のイスが机の天板の中に収納されていない。
ちょっと席を立っただけかもしれませんが、いつもそれを収納しておく「べき」だとおもうのです。

せまいから、私が歩くたびに、いろいろなものが収納、修正されていけば、最大限広く使えます。
みんなやってよ ! というふうに思うのが私だけだと、コレはさびしいですね。

 

【 たての物は縦に。よこの物は横に。 】しておく事の効用は、他にもあります。

 

整理整頓しておくことで、普段と様子が違うときに、『 違和感 』を感じることができるような、感性を磨けます。

薬局の錠剤台の天板や、監査台はきれいになっており、そこに何か放置しようものならとたんに目立ちます。また、目立たせたいがためにわざと放置することもできます。

薬歴の収納もこの原理で、間違って収納しようものなら、とたんにはじかれてしまいます(ラベルがその役目を果たします) 。

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みんなが使う薬局の中だからこそ、きれいに、整理整頓し、たての物は縦に、よこの物は横にするような使われ方が必要なのだと言う事、いつになく確信してやみません。

さて、みなさんの職場はどうですか?

 

2006.08.18

開業から丸二年経ちました

none_img_news-info?? ? 2005.07.11

平成15年5月1日の開業からおよそ二年が経過しました。
さらに、7月に現在の地に移転してから丸二年経とうとしています。

一年目も、同じ思いでしたが、実にあっという間の二年です。

空きがいっぱいだった薬歴の棚も、A4のラテラルキャビネットが二つ目になりました。
錠剤自動分包機のカセットもすべて埋まりました。
本棚も隙間がなくなりました。
作り付けの処方箋/調剤録保管用棚もその場所がいっぱいになり数日前、新たに造作してもらいました。
薬の種類も順調に(?)増えてきています。
ホームページも書いている人の性格を顧みて、よく更新しているなと。。。(コレは自画自賛です)

いろいろ見渡してみて、変わっていないようですが、少しずつ変わってきています。
振り返ってみると、実感することがたくさんあります。
薬局のスタッフも入れ替えがありました。
処方箋の枚数も、二年前の5月から3倍くらいに増えてきています。

薬局として成長するわけですから、変わって然るべきところと、変わってはいけないことがあります。
スタッフの入れ替えなどは、至極当然といえますが、薬局の本質は変わってはいけないことの代表でしょう。

今のままの調子で行けば、来年の今頃は、薬局開業から3年経ちましたとホームページを書いていることであろうと思いますが、「安心・安全・清潔」な薬局であり、背骨を一本持った筋の通った経営を心がけることを忘れないように月並みではありますが、初心にかえってみようと思います。

(2005年)元旦です

none_img_column??? 2005.01.01

新年明けましておめでとうございます。
昨年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

だいまる薬局は、ここまで1年と8ヶ月営業させていただいております。
あっというまでした。

最近継続は力なりという言葉をかみしめております。

今年の一月で会社としてはじめての決算を迎えます。いい結果が出ることを祈っております。なぜなら会社が黒字じゃないと金融機関はなかなか相手にしてくれませんから。
また社歴が浅いことも相手にされない大きな理由になります。
ただし、何よりも経営に真摯であるか否かが大きく問われることは言うまでもありません。

社会的信用とは一朝一夕に出来るものではなく、また小手先の策を弄しても得られるものではありません。真剣に真剣に会社、そして社員とその家族のことを考えて、まじめに、地味に取り組むことでごく自然にできるものなのでしょう。

銀行にはキャッシュカードでお金をおろす時にしか行かなかった私ですが、世の多くの経営者がなぜ銀行に足を向けるのか、なんとなくわかってきたような気がします。

『有言実行』 書初めはしませんが、頭の中でなぞってみようと思います。

共感した文章

none_img_column? 2004.03.26

株式会社PHARMAVISION(ファーマビジョン)社は、毎月、Pharmavisionという雑誌を薬局に届けてくれます。薬局にお勤めの人はよく知っている雑誌だと思います。
【2009年注:2009年6月現在休刊中】

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私もこの雑誌を結構楽しみにしているひとりなのですが、その中にとても共感できる文章が載っていました。
私のこだわりと、とても細かい点で一致するものがありうれしくなって編集部にメールしてしまいました。

ぜひ紹介させてほしい。
出典もはっきり出しますから。

先ほど、この文章を書かれた高見様から晴れて全文引用紹介の許可をいただきましたので以下、ご紹介します。

 

『もしも、自分が患者だったならば…』

「かかりつけ薬局」を目指そう、「かかりつけ薬剤師」を目指そう。
これが今の流れだし、もちろんベクトルは間違っていようもない。
だが、あなた、ないしあなたの薬局を`かかりつけ`と認定するのは、他ならぬ患者さんや一般消費者である。
そこで、もしも、自分が患者だったならばと考えてみた。

店構えは小さくても古くても構わない。
外周りは手入れが行き届き、店内はよく整頓されていて、窓の桟やカウンターやコンピュータ、待合室におかれた椅子もTVも血圧測定器も、もちろん商品にホコリがたかっていないのがよい。
硝子越しに見える調剤室内は整理整頓がよく行き届き、明るく清潔そうなのがよい。薬品棚に入れた薬が乱雑なのはいただけない。
処方箋を持って薬局に入った時、自分がどこに行けばよいかすぐわかるのがよい。
できれば、薬局に入ったときに薬局のスタッフの誰でもよいから笑顔を向けてくれるのがよい。
客が来ても気がつかなかったり、スタッフ同士でお喋りに興じている薬局は願い下げだ。
BGMはあってもなくてもよいが、待合室に独りのときは低く流れていると安心かもしれない。
そして、待合室にあるトイレは是非ともいつもキレイであって欲しい。
スタッフが着ている制服は小ざっぱりしているのがよい。
応対する薬剤師は、患者が子供であろうと、耳の遠いお年寄りであろうと、例え慣れ親しんだ患者さんであろうと、タメ口をきいてもらいたくない。
調剤する姿はテキパキと無駄な動きがなく小気味よいのがよい。
調剤するのにトラブルが生じた時は、声かけをする気配りが欲しいものだ。
薬の説明をするときは、私の目を見、私の理解度をはかりながら、話してくれると嬉しいかもしれない。立て板に水の喋りはきっと耳を素通りするに違いないから。
だけど、たとえ私の目を見ていても、薬情の文言をそのまま読み上げるのは興醒めだ。
私がうまく説明できない時は、あなたは目を泳がせず、根気よく待ってくれれば落ち着いて話せるような気がする。
余り愛想がよすぎると、実がないと感じるのはアマのじゃくだろうか。
私が質問をした時に、あなたが適当にごまかそうとすると、私にはそれがあなたの素振りでわかってしまうということを覚えておいてほしい。
私の情報が詰まっているという薬歴簿というものをそこらに置いてあると、ちょっとイヤかもしれない。
後で調べておくといったことはきちんと報告してもらいたい。
例え私が重大な病気であったても、哀れまないでほしい。
あなたに率直な一面を見つけると、私はとても嬉しいと思うに違いない。

さて、あなたが患者だったら、どんな薬剤師、薬局がよいのだろうか?

【文責 本誌編集部 高見明子】
Pharmavision Vol.8 No.3 March 2004 P29