好き嫌いの不思議

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食べ物は、好き嫌いなく食べたほうがよいです。
また、食べ物の好き嫌いを公言することをやめたほうが、いいです。

理由は、道徳的なものとか、社会通念的なものとか、ではありません。

ズバリ、 『 誘われる 』 を逃さないためです。

サッカーがあまり好きではないという人に、サッカーの観戦の機会はあまりこなかったり、野球がキライという人に野球を見に行くチャンスがない事とおなじなんですが、食事は、魚食いに行こう、肉食いにいこう、という具体的なたべものを指して行く機会が多いですね。
不思議と、食べ物を食べに行くということは、食そのものを楽しむということのほかに、その食べ物を介して参加者が意思疎通を図ることが目的になっている事が多くないでしょうか。

食事をするという縁を大事にするには、おのずと、好き嫌いをなくす努力も必要だと思う今日この頃です。好き嫌いはありません、と公言できる人にはなかなか説明できない 「謙虚さ、安心感、素直さ、育ちのよさなどなど」を醸(かも)しだす、本当に説明できないオーラーのようなものが出てる事があります。

世の中の仕組みを数字や文言で説明できない場合、このオーラを頼って縁を手繰りよせられ、そして良い運を得る場合があるということを私は身をもって体験しています。

4桁8桁の社保。6桁の国保。

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処方箋を読むとき、まず、保険を見て、保険番号が4桁または8桁なら、社保の処方箋。 6桁なら国保。

1991年、会社を辞めて、行く宛ても、方針もなく、毎日パチンコばかりしてた時に友達が声をかけてくれました。
最初にレセプトを覚えたのは、学校ではなく、その友達がやっていた薬局です。

保険請求(レセプト)がたいへんだなあと実感したのは、先生がいなくなって自分で作業をするようになってからでした。
当時は紙のレセプト。綴りの順番(編綴henntetsu順)にもルールがあって今思うと時代の流れを感じます。

何度も支払基金や国保連合会から問い合わせの電話があったりして、恥ずかしい思いをしました。

それから19年。

基本は変わらずですけど、体裁はずいぶん変わりました。
電算レセプト! 当時のだれもこんなものが制度化されるとは思っていなかったでしょうね。

いわゆる、4桁の社保である政府管掌健康保険は、「 協会けんぽ 」 と名前を変え、今日から6桁に。
保険証は変わり、従来の保険証は完全に使えなくなりました。

今朝の朝礼の連絡事項です。

夢のような話

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だいまる薬局の新しい店舗の壁には、薬局開設許可証、保険薬局登録票、保険薬剤師登録票、薬剤師免許証が掲示してあります。

写真のように、木枠で作った装飾性の高いもので、他の意匠と同様に設計事務所さんの設計、工務店さんの制作のものです。

免許証いれ

夢のような話、の一番目は、免許証の「」の事です。

2003年だいまる薬局を始めたばかりのころは、薬剤師が一人でも多い位の処方箋受付枚数でした。しかし、すこしづつ枚数が増え、今ではだいまる薬局で働いてくれている薬剤師の数は(私を含めて)6人です。
もちろん、勤務する曜日、時間は違っていますのでいつもいつもこの人数ではありません。

数日前(2010.03.04木曜)のように、勉強会や、宴会のときは総勢10人を越える集まりになりますので、それなりに 『 夢のようだ… 』 とつぶやく事になります。

面倒な薬局ですよ。
やれ、便所掃除をしっかり、掃除機をかけろ、床は水ブキだ、窓の桟はふけ、床に落ちてる髪の毛を拾え、雪かきしろ、流し台の飯粒はきちんと流せ、挙句(あげく)の果てには

磨き上げがいのある蛇口。ポイントは乾いた布・紙での拭き上げです。 蛇口の光る部分を磨け

などと言っているにもかかわらず、源泉徴収担当の税理士事務所から 「スタッフ人員の出入りがとても少ない」 とほめられており、これもまた、 『 ああ、夢のよう… 』 なのです。

こんな、薬局(会社)ではありますが、ハローワークを通じて募集すれば、軽く二桁の応募を頂戴し、かくも勉強熱心な新しいスタッフにも恵まれています。会社がもう少し大きければもっとたくさんの人と面接できたかもしれません。(すみません)

学科教習と実地教習。自動車学校ではないですが。。。 これも、夢のようです。

 

こんな薬局で働きたい、こんな薬局にしたいという思いを描きながら、順番を待っていた からかもしれませんね(笑)。

ジョセフ・マーフィーの本はいいですよ。これから良い事を待っている人にはお勧めします。

医療安全研修会にでてきました

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札幌薬剤師会(北海道薬剤師会)主催の医療安全研修会に出席してきました。

会場の都合で、「一施設、一名の参加」という 参加者限定の研修会 は、余裕を持って出かけたのに私が会場についたときにはほぼ満席状態でした。
おかげで、誘導されるままに、だいぶ前のほうに座ることになりまして、振り返ってみると もうびっしりの人、人、人
一施設一名に限定しても、こんなに人(薬剤師)がいるということは、札幌には、なんとたくさんの薬局があるのでしょうか…。

「信頼を得る薬剤師、薬局になるには何年もかかるけど、たった一回の過誤で全てをなくす事もある」という札幌薬剤師会副会長のお話が印象的でした。自分が働く薬局が、一夜にしてシャッターを閉める憂き目を見ないためには、このような研修は必須なのでしょう。

  • 患者さまへの被害を防ぐために
  • 職員の将来を守るために
  • 薬局の信頼を保つために

 

 

研修会の資料からの引用、ですが、事故防止の基本的な考え方は

人は誰でも間違える

ヒューマンエラーは起こるという前提に基づき

  • エラーを誘発しない環境
  • エラーが起こっても事故に発展しないシステムの整備

だそうです。
日常の業務の中で何かひと手間を追加する事で間違いを防ぐことができるなら、それをあえてやってみるつもりです。

研修会で、インパクトのある記事の引用として以下の一部を紹介していました。ちょっと掘り下げて全文掲載します。

 

薬剤師3人の免許取り消し 厚労省、業務停止は15人
2009年12月14日?? 提供:共同通信社

厚生労働省は11日、刑事事件で有罪が確定したなどとして、薬剤師3人の免許を取り消し、15人を3年?1カ月の業務停止処分にしたと発表した。
厚労省によると、免許を取り消した3人のうち、新潟県見附市の薬剤師(44)は、女子高校生に合成麻薬MDMAを譲渡したとして麻薬取締法違反の罪で2007年5月に有罪が確定。
石川県能美市の薬剤師(47)は、処方せんがないのに向精神薬を販売したとして薬事法違反などの罪で、また、岐阜県高山市の薬剤師(58)も、大麻草を栽培したとして大麻取締法違反の罪で、いずれも同年12月に有罪が確定した。

 

MDMAに、大麻に、向精神薬の違法販売… 国家資格をとって、薬剤師名簿に登録されている人がやる事ではないので名簿から削除されても仕方ないですけど、故意ではない事故は、未然に防ぐ事ができるものは極力排除していかなければいけません。
せっかくの免許を取り消されたり、業務停止になったり…。
お父さんお母さんに顔向けできないじゃないですか。
自分ひとりで免許をとったとは決して思わないことです。

こんなにも重い責任を負っている 『 薬剤師 』 。
本当は経営者が悪いのに、その薬局の管理薬剤師が行政処分をされる事例を過去に見聞きしました。
こんな事が起こるのは、管理薬剤師が非薬剤師経営者たる者と、経済的にも社会的にも独立していないから、です。
「薬局を経営するのは、やはり薬剤師でなければいけない」のではないでしょうか。
薬剤師である、だいまる薬局の経営者としては、そう思います。

 

第五条(相対的欠格事由)

次の各号のいずれかに該当する者には、免許を与えないことがある。

一  心身の障害により薬剤師の業務を適正に行うことができない者として厚生労働省令で定めるもの
二  麻薬、大麻又はあへんの中毒者
三  罰金以上の刑に処せられた者
四  前号に該当する者を除くほか、薬事に関し犯罪又は不正の行為があつた者

第八条(免許の取消し等)

1、薬剤師が、成年被後見人又は被保佐人になつたときは、厚生労働大臣は、その免許を取り消す。
2、薬剤師が、第5条各号のいずれかに該当し、又は薬剤師としての品位を損するような行為のあつたときは、厚生労働大臣は、次に掲げる処分をすることができる。

  1. 戒告
  2. 3年以内の業務の停止
  3. 免許の取消し

その一言をいわなければいいのに…

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本当は、いつもお世話になっているんです。

こんな話をするのは心苦しい。

自分が反省しなければいけないんですから。

 

銀行さんが、両替に両替賃をとるようになってから、弊社では両替を銀行ではなく郵便局でやってます。郵便局は両替商ではないので善意で両替してくれてるんですね。

お世話になってます。

その日は別の用事があって16時近くに郵便局に行きました。その別の用事のついでに一応の遠慮の一言とともに、1万円を100円玉にしてくださいと差出しお願いしました。

100円玉100枚を受け取り、帰ろうとしたその瞬間、『 両替はできれば15時前にお願いします 』 。

よーくわかりましたよ。

今度から、そうします。

でもこのタイミング、悪い、です。いろんな意味で、悪いです。

あなたたちの都合でしょう?  窓口で対応している以上は、それは言ってはいけないでしょう。

 

そこで、反省は私もしなければいけないのです。 16時に両替してくれといったこと?いいえ。郵便局は17時まであいているので、問題ないです。
では、何を反省??

患者さまに(こちらの都合で断れない)何かを頼まれたとき、やってあげた、という気持ちを出すことは厳に慎まなければいけないな、ということを!です。

今回は、やっておきましたけど、今度はそうは行かないのでお願いしますね! 「 そんなことを相手に伝えてどうなるんでしょう 」 、ということを考えなければいけないな、という反省です。

まさに郵便局でそれをされて、あれあれ?、せっかくやってくれたんだったら気持ちよくやってくれればいいのに、と思ったことを患者さまにしてはいけないな、ということです。

人のふり見て我がふり直せ。ですね。

まだまだ、未熟です。
年だけは毎年とり、体力は日々確実に落ちているのに、その点はマダマダです。