調剤過誤を防ぐ基本

none_img_daimaru??? ? 2004.07.13

私は自分自身で調剤をするにあたり、いろいろな間違いをしてきましたし、いろいろな間違いもまた、みてきました。
薬剤師をやっていて間違いをしなかったと豪語する人はいても(悲しい勘違い)、間違えそうにならなかったという人はいないだろうと思います。

  • うっかり間違えること
  • 調剤過誤
  • ヒヤリハット

どれも、違いは紙一重ですし、それほど私たち薬局で働く人にとってはある意味身近なことです。

どうしたらその間違いをなくすことが、また、ゼロに限りなく近づけられるかということにみんな腐心するところだと思います。

科学的な根拠はさておき、だいまる薬局では整理整頓がまず「いの一番」の基本、だと思っています。

倉庫や書庫、薬歴の棚や、薬品庫などが汚れ、整理されていなければ、その薬局は限りなく間違いに近いところにあるといっても過言ではなかろうと思います。

綿ごみ、抜け毛がたくさんの床…。いままでたくさんのそのような、あるいはそれに近い薬局を見てきました

誰かがやる?

そうなると、もはや誰も片付けません。きれいなものは維持しようとするけど、坂道を転がった状態は、なかなか元に戻せないのです。

今日の朝礼では、 「 棚の薬剤の向きをそろえようという(一見どうでもいいようなことを)意識しよう 」 という話をしました。でも、それが基本だと思います。薬剤名の取り違え、思い込みを防ぐ大いなる手段にもなると思います。

『整理・整頓』
几帳面であれ、とはいいませんが、意識をそこに向けてみたら調剤過誤のほんのいくらかでも、防げると思っています。

薬剤師賠償責任保険

none_img_news-info  2004.04.14

だいまる薬局では、薬局内で何か事故が起きた時の対策のひとつとして薬剤師賠償責任保険に加入しました。

契約の内容は以下の内容を範囲とします。
《従業員による医薬品・商品等に係わる事故》
・従業員が取り扱った商品等に係わる事故
・従業員が患者・消費者に対して行った商品の説明により生じた事故
1事故につき、1.5億円 1年間につき、4.5億円

《従業員の業務遂行中の事故》
・従業員が患者・消費者に身体障害を負わせたり死亡させた事故
対人1名につき、3,000万円 対人1事故につき、1億円

・従業員が患者・消費者の財物を損傷した事故
対物1事故につき、750万円

・従業員が患者・消費者から預かった財物を損傷した事故
預かった財物に関する事故
50万円
《施設・設備に起因する事故》
・当該店舗の建物・設備に起因して生じた事故
対人1名につき、3,000万円
対人1事故につき、1億円
対物1事故につき、750万円
あたりまえのことですが、これはあくまで保険であり、使うことが無いように日々の業務を行っていく事は言うまでもありません。

共感した文章

none_img_column? 2004.03.26

株式会社PHARMAVISION(ファーマビジョン)社は、毎月、Pharmavisionという雑誌を薬局に届けてくれます。薬局にお勤めの人はよく知っている雑誌だと思います。
【2009年注:2009年6月現在休刊中】

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私もこの雑誌を結構楽しみにしているひとりなのですが、その中にとても共感できる文章が載っていました。
私のこだわりと、とても細かい点で一致するものがありうれしくなって編集部にメールしてしまいました。

ぜひ紹介させてほしい。
出典もはっきり出しますから。

先ほど、この文章を書かれた高見様から晴れて全文引用紹介の許可をいただきましたので以下、ご紹介します。

 

『もしも、自分が患者だったならば…』

「かかりつけ薬局」を目指そう、「かかりつけ薬剤師」を目指そう。
これが今の流れだし、もちろんベクトルは間違っていようもない。
だが、あなた、ないしあなたの薬局を`かかりつけ`と認定するのは、他ならぬ患者さんや一般消費者である。
そこで、もしも、自分が患者だったならばと考えてみた。

店構えは小さくても古くても構わない。
外周りは手入れが行き届き、店内はよく整頓されていて、窓の桟やカウンターやコンピュータ、待合室におかれた椅子もTVも血圧測定器も、もちろん商品にホコリがたかっていないのがよい。
硝子越しに見える調剤室内は整理整頓がよく行き届き、明るく清潔そうなのがよい。薬品棚に入れた薬が乱雑なのはいただけない。
処方箋を持って薬局に入った時、自分がどこに行けばよいかすぐわかるのがよい。
できれば、薬局に入ったときに薬局のスタッフの誰でもよいから笑顔を向けてくれるのがよい。
客が来ても気がつかなかったり、スタッフ同士でお喋りに興じている薬局は願い下げだ。
BGMはあってもなくてもよいが、待合室に独りのときは低く流れていると安心かもしれない。
そして、待合室にあるトイレは是非ともいつもキレイであって欲しい。
スタッフが着ている制服は小ざっぱりしているのがよい。
応対する薬剤師は、患者が子供であろうと、耳の遠いお年寄りであろうと、例え慣れ親しんだ患者さんであろうと、タメ口をきいてもらいたくない。
調剤する姿はテキパキと無駄な動きがなく小気味よいのがよい。
調剤するのにトラブルが生じた時は、声かけをする気配りが欲しいものだ。
薬の説明をするときは、私の目を見、私の理解度をはかりながら、話してくれると嬉しいかもしれない。立て板に水の喋りはきっと耳を素通りするに違いないから。
だけど、たとえ私の目を見ていても、薬情の文言をそのまま読み上げるのは興醒めだ。
私がうまく説明できない時は、あなたは目を泳がせず、根気よく待ってくれれば落ち着いて話せるような気がする。
余り愛想がよすぎると、実がないと感じるのはアマのじゃくだろうか。
私が質問をした時に、あなたが適当にごまかそうとすると、私にはそれがあなたの素振りでわかってしまうということを覚えておいてほしい。
私の情報が詰まっているという薬歴簿というものをそこらに置いてあると、ちょっとイヤかもしれない。
後で調べておくといったことはきちんと報告してもらいたい。
例え私が重大な病気であったても、哀れまないでほしい。
あなたに率直な一面を見つけると、私はとても嬉しいと思うに違いない。

さて、あなたが患者だったら、どんな薬剤師、薬局がよいのだろうか?

【文責 本誌編集部 高見明子】
Pharmavision Vol.8 No.3 March 2004 P29

【20004年】新年あけましておめでとうございます(1月のアナウンス転記)

none_img_daimaru??? 2004.02.02

みなさま
(2004年) 新年あけましておめでとうございます

慢心せず地道な経営を心がけてまいる所存です
どうぞこれからもよろしくお願いいたします

 

安心・安全・清潔
そして笑顔。

毎日毎日、変わらない事
普通であること。

 

繰り返し、私たちだいまる薬局で働くものがいつも考えていることです。
私たちの理念や姿勢に共感していっしょに働いてくださる方が出てくる…、そんな2004年であれば幸せですね。

12月は忙しい(2003年)

none_img_daimaru?? 2003.12.25

12月も年の瀬が押し迫ると通常、医療機関はてんやわんやになるものです。

当然、院外処方箋もいろいろと地域に分散し、いろいろな薬局から零売の申し込みがきます。

だいまる薬局にもいろいろな薬局から申し込みが来るようになりました。
面に処方箋が散らばっているわけです。

私どもの薬局がめざすかかりつけ薬局は、どこの薬局でもそうあるべし、と思っているものです。私どもではそんな地域の薬局の方に「いつでも」「遠慮なく」零売を申し込んでください、来てくださいと『メッセージ』を送っています。

お互いの繁栄なくして薬局は成り立ちません。
お互いがカバーしあう、そんな姿勢が大事だと思うからです。

患者さまの囲い込みをして、隣同士いがみ合っているような薬局も実際あるようですが、決めるのは最終的に患者さまですから、紳士的な対応を続けていくことも大事なことかなと思って、ゆったり構えております。

零売でイヤな思いをすることがないように、患者さまにも、同業者にも、安心していただける、気持ちよく利用していただけるようなメッセージを送ります。