開業から丸二年経ちました

none_img_news-info?? ? 2005.07.11

平成15年5月1日の開業からおよそ二年が経過しました。
さらに、7月に現在の地に移転してから丸二年経とうとしています。

一年目も、同じ思いでしたが、実にあっという間の二年です。

空きがいっぱいだった薬歴の棚も、A4のラテラルキャビネットが二つ目になりました。
錠剤自動分包機のカセットもすべて埋まりました。
本棚も隙間がなくなりました。
作り付けの処方箋/調剤録保管用棚もその場所がいっぱいになり数日前、新たに造作してもらいました。
薬の種類も順調に(?)増えてきています。
ホームページも書いている人の性格を顧みて、よく更新しているなと。。。(コレは自画自賛です)

いろいろ見渡してみて、変わっていないようですが、少しずつ変わってきています。
振り返ってみると、実感することがたくさんあります。
薬局のスタッフも入れ替えがありました。
処方箋の枚数も、二年前の5月から3倍くらいに増えてきています。

薬局として成長するわけですから、変わって然るべきところと、変わってはいけないことがあります。
スタッフの入れ替えなどは、至極当然といえますが、薬局の本質は変わってはいけないことの代表でしょう。

今のままの調子で行けば、来年の今頃は、薬局開業から3年経ちましたとホームページを書いていることであろうと思いますが、「安心・安全・清潔」な薬局であり、背骨を一本持った筋の通った経営を心がけることを忘れないように月並みではありますが、初心にかえってみようと思います。

(2005年)元旦です

none_img_column??? 2005.01.01

新年明けましておめでとうございます。
昨年中は大変お世話になりました。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

だいまる薬局は、ここまで1年と8ヶ月営業させていただいております。
あっというまでした。

最近継続は力なりという言葉をかみしめております。

今年の一月で会社としてはじめての決算を迎えます。いい結果が出ることを祈っております。なぜなら会社が黒字じゃないと金融機関はなかなか相手にしてくれませんから。
また社歴が浅いことも相手にされない大きな理由になります。
ただし、何よりも経営に真摯であるか否かが大きく問われることは言うまでもありません。

社会的信用とは一朝一夕に出来るものではなく、また小手先の策を弄しても得られるものではありません。真剣に真剣に会社、そして社員とその家族のことを考えて、まじめに、地味に取り組むことでごく自然にできるものなのでしょう。

銀行にはキャッシュカードでお金をおろす時にしか行かなかった私ですが、世の多くの経営者がなぜ銀行に足を向けるのか、なんとなくわかってきたような気がします。

『有言実行』 書初めはしませんが、頭の中でなぞってみようと思います。

調剤過誤を防ぐ基本

none_img_daimaru??? ? 2004.07.13

私は自分自身で調剤をするにあたり、いろいろな間違いをしてきましたし、いろいろな間違いもまた、みてきました。
薬剤師をやっていて間違いをしなかったと豪語する人はいても(悲しい勘違い)、間違えそうにならなかったという人はいないだろうと思います。

  • うっかり間違えること
  • 調剤過誤
  • ヒヤリハット

どれも、違いは紙一重ですし、それほど私たち薬局で働く人にとってはある意味身近なことです。

どうしたらその間違いをなくすことが、また、ゼロに限りなく近づけられるかということにみんな腐心するところだと思います。

科学的な根拠はさておき、だいまる薬局では整理整頓がまず「いの一番」の基本、だと思っています。

倉庫や書庫、薬歴の棚や、薬品庫などが汚れ、整理されていなければ、その薬局は限りなく間違いに近いところにあるといっても過言ではなかろうと思います。

綿ごみ、抜け毛がたくさんの床…。いままでたくさんのそのような、あるいはそれに近い薬局を見てきました

誰かがやる?

そうなると、もはや誰も片付けません。きれいなものは維持しようとするけど、坂道を転がった状態は、なかなか元に戻せないのです。

今日の朝礼では、 「 棚の薬剤の向きをそろえようという(一見どうでもいいようなことを)意識しよう 」 という話をしました。でも、それが基本だと思います。薬剤名の取り違え、思い込みを防ぐ大いなる手段にもなると思います。

『整理・整頓』
几帳面であれ、とはいいませんが、意識をそこに向けてみたら調剤過誤のほんのいくらかでも、防げると思っています。

共感した文章

none_img_column? 2004.03.26

株式会社PHARMAVISION(ファーマビジョン)社は、毎月、Pharmavisionという雑誌を薬局に届けてくれます。薬局にお勤めの人はよく知っている雑誌だと思います。
【2009年注:2009年6月現在休刊中】

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私もこの雑誌を結構楽しみにしているひとりなのですが、その中にとても共感できる文章が載っていました。
私のこだわりと、とても細かい点で一致するものがありうれしくなって編集部にメールしてしまいました。

ぜひ紹介させてほしい。
出典もはっきり出しますから。

先ほど、この文章を書かれた高見様から晴れて全文引用紹介の許可をいただきましたので以下、ご紹介します。

 

『もしも、自分が患者だったならば…』

「かかりつけ薬局」を目指そう、「かかりつけ薬剤師」を目指そう。
これが今の流れだし、もちろんベクトルは間違っていようもない。
だが、あなた、ないしあなたの薬局を`かかりつけ`と認定するのは、他ならぬ患者さんや一般消費者である。
そこで、もしも、自分が患者だったならばと考えてみた。

店構えは小さくても古くても構わない。
外周りは手入れが行き届き、店内はよく整頓されていて、窓の桟やカウンターやコンピュータ、待合室におかれた椅子もTVも血圧測定器も、もちろん商品にホコリがたかっていないのがよい。
硝子越しに見える調剤室内は整理整頓がよく行き届き、明るく清潔そうなのがよい。薬品棚に入れた薬が乱雑なのはいただけない。
処方箋を持って薬局に入った時、自分がどこに行けばよいかすぐわかるのがよい。
できれば、薬局に入ったときに薬局のスタッフの誰でもよいから笑顔を向けてくれるのがよい。
客が来ても気がつかなかったり、スタッフ同士でお喋りに興じている薬局は願い下げだ。
BGMはあってもなくてもよいが、待合室に独りのときは低く流れていると安心かもしれない。
そして、待合室にあるトイレは是非ともいつもキレイであって欲しい。
スタッフが着ている制服は小ざっぱりしているのがよい。
応対する薬剤師は、患者が子供であろうと、耳の遠いお年寄りであろうと、例え慣れ親しんだ患者さんであろうと、タメ口をきいてもらいたくない。
調剤する姿はテキパキと無駄な動きがなく小気味よいのがよい。
調剤するのにトラブルが生じた時は、声かけをする気配りが欲しいものだ。
薬の説明をするときは、私の目を見、私の理解度をはかりながら、話してくれると嬉しいかもしれない。立て板に水の喋りはきっと耳を素通りするに違いないから。
だけど、たとえ私の目を見ていても、薬情の文言をそのまま読み上げるのは興醒めだ。
私がうまく説明できない時は、あなたは目を泳がせず、根気よく待ってくれれば落ち着いて話せるような気がする。
余り愛想がよすぎると、実がないと感じるのはアマのじゃくだろうか。
私が質問をした時に、あなたが適当にごまかそうとすると、私にはそれがあなたの素振りでわかってしまうということを覚えておいてほしい。
私の情報が詰まっているという薬歴簿というものをそこらに置いてあると、ちょっとイヤかもしれない。
後で調べておくといったことはきちんと報告してもらいたい。
例え私が重大な病気であったても、哀れまないでほしい。
あなたに率直な一面を見つけると、私はとても嬉しいと思うに違いない。

さて、あなたが患者だったら、どんな薬剤師、薬局がよいのだろうか?

【文責 本誌編集部 高見明子】
Pharmavision Vol.8 No.3 March 2004 P29

『白い雪をもってこい!』

none_img_column    2004.03.11

最近聞いてちょっと感動した話です。

札幌市内も、3月の、この時期になると除雪された道路わきの雪がかなり汚れて、見た目にもむさくるしい感じがします。
歩道も当然のごとく薄汚れ、場所によっては泥が凍ったような状態で確かに汚らしいですね。

話というのは、とあるレストランのオーナーシェフがなにかを感じたのかスタッフに一言、『 白い雪をもってこい! 』  と申し渡したということだったのです。

シェフはあまりに汚い、とけかけた泥だらけの雪の山がどうしても気になってしまったのでしょう。
せっかくの食事がそんなことで楽しくないものになっては困るとおもい、その雪の山に降ったばかりのような白い雪をかけることを考たといいます。
でも、その時期にどこに白い雪があるのでしょう?
言われたスタッフも困ってしまいますね。
とにかく絶対なので、何とか苦労して白い雪を探し出してセッティングしたといいます。

この話は、お客さんに楽しんでもらう、もてなすとはここまで気を遣うものなのだという示唆に満ちたものだと私は思い、暫し、「すごいなー」と感動してしまったのです。

だいまる薬局では『白い雪をもってこい!』といったら、自分で『はい!』といって動かなくてはいけませんけど(笑)、将来この話の意味がみんな解ってくれたら、単に患者さんに満足を与えるといっても奥が深いということが伝わりますね。

【  2009年注 : きっと…  】